テーブル(table)は情報を整理して表示するのに欠かせない要素です。データの比較、一覧表示、管理画面での操作などさまざまなシーンで活用されています。
本記事ではUIデザインにおけるテーブルパーツの参考事例や、ユーザー体験を高めるための設計ポイントを含めてテーブルパーツを徹底的に解説します。デザイナーや開発者が参考にできるよう、実用性を重視した構成にしています。
リストUIとは何か?
リストとは関連する情報を並べて表示するUI要素です。ユーザーが複数の選択肢や情報から目的のものを見つけやすくするために使われます。よく使われる例としては、ToDoリスト、設定メニュー、検索結果一覧、通知リストなどがあります。
テーブルUIの基本構造
テーブルUIの基本は「行(row)」と「列(column)」の組み合わせです。HTMLの<table>タグでも馴染みがある通り以下のような構造が一般的です。
- ヘッダー(thead):カラム名や分類ラベルを表示
- ボディ(tbody):実際のデータを格納
- フッター(tfoot):集計やページ送り、操作系のボタンなど
基本的なテーブルでも以下のようなデザイン選択がUXを大きく左右します。
- スクロール可能な横幅
- ソート機能付きのカラム
- ページネーション or 無限スクロール
- レスポンシブ対応(モバイル時に縦表示に変化するなど)
ユースケース別・テーブル参考パーツ一覧
管理画面・ダッシュボード向けテーブル
特徴
- チェックボックス付きで一括操作が可能
- ステータスのバッジ表示(例:アクティブ、停止中)
- 編集・削除ボタンの列が付属
参考ライブラリ
- MUI DataGrid
- Tabler UI
- TanStack Table
UIポイント
- 項目ごとの並び替え(ソート)が直感的
- スクロールでもヘッダーが固定(sticky header)
コマースの商品リスト表示
特徴
- 商品画像+商品名+価格+在庫ステータス
- フィルタリングやカテゴリ選択が可能
参考事例
- Shopify管理画面
- Amazonセラーセントラル
UIポイント
- モバイル時にカード表示に切り替えるレスポンシブ設計
- 在庫切れや割引を視覚的にわかりやすくするバッジ
分析レポート系のデータテーブル
特徴
- 数値中心、カンマ区切り、%表示などのフォーマットに注意
- グラフと連携して表示されることも多い
参考ライブラリ
- DataTables
- AG Grid
UIポイント
- ユーザーがカラムを自由に表示/非表示できる機能
- コピー・CSVエクスポートなどの操作性を重視
フォーラムやFAQのリスト形式
特徴
- タイトル+投稿者+日時などを並べる
- クリックで詳細ページへ遷移
UIポイント
- 行全体をクリック可能にすることで操作性UP
- ラベルやタグで情報を補足(例:「未解決」「人気」など)
テーブル設計で重要なUI/UXのポイント
視認性の確保
大量の情報を表示するテーブルは、ユーザーが「見やすい」と感じるかが最重要です。
- 交互の行の背景色(ストライプ)で可読性を向上
- カラム幅を最適化し、不要なスクロールを減らす
- フォントサイズと余白のバランスが悪いと、密集感が強くなり読みにくくなる
操作性の担保
- 固定ヘッダー:スクロール時でもカラム名が見える
- カラムの並び替え:数値や日付を昇順・降順で切替可能に
- 一括操作:複数行選択+削除や編集などを素早く実行可能
レスポンシブデザイン
- モバイルでは、横スクロール可能にするか、カード形式に変更する
- スマホでのタップ操作に配慮した行の高さとボタンサイズ
アクセシビリティ
- スクリーンリーダー対応の
aria-*属性を付与 - 色だけで情報を伝えず、アイコンやラベルも併用する
デザインギャラリー・インスピレーション集
実際のテーブルデザインを見ることでより具体的な設計のヒントが得られます。以下はインスピレーションに使えるギャラリーやデザイン集です。
- Dribbble – Data Tables
- UI Garage – Tables
- Pinterest – Table UI
- Figma Community Templates
これらを参考にしながら、自分のサービスに合ったカスタムデザインを検討すると良いでしょう。
まとめ
テーブルUIは一見シンプルに見えても情報量や操作性、見やすさといった複数の要素が絡み合う複雑なパーツです。だからこそ以下のポイントを押さえることでユーザー体験を大きく改善できます。
- ユースケースに合わせた設計を徹底する
- スクロールやモバイル対応を事前に考慮する
- デザインよりも「使いやすさ」が最優先
- コンポーネントライブラリを活用して工数を削減
特に管理画面やデータ分析系のプロダクトでは、テーブルの使い勝手がサービス全体の価値を左右するケースも少なくありません。
機能性と見た目を両立したテーブルUIを目指してぜひ今回紹介したパーツや事例を活用してみてください。
他にもクリエイターの収入アップ方法も紹介しているので、自分の給与に違和感がある方は覗いていってみてください。