【転職】50代でも遅くない！50代女性の転職事例10選

「50代からの転職は難しい」「年齢で不利になる」とよく言われます。しかし実際には、50代だからこそ培った経験や人間力を活かして、新たなキャリアをスタートさせている女性は数多くいます。

この記事では実際に50代で転職を成功させた女性の事例を20個紹介します。さらに、どんな工夫や心構えが成功につながったのかも解説します。あなたの未来のキャリアのヒントにしてください。

50代女性が転職に成功できる理由

• 経験値が強みになる：長年の仕事経験、家庭や地域での活動を通じて得たスキルは大きな武器。
• 人間関係力：チームをまとめたり、人に寄り添ったりする力は若い世代にない魅力。
• 学び直しへの意欲：資格取得や新しいスキル習得に積極的な人が増えている。

年齢はハンデではなく「経験と信頼の証」とも言えます。

50代女性の転職事例20選

事例1. 医療事務にキャリアチェンジ

長年パートで一般事務をしていた50代女性の事例です。結婚・子育てを経て家庭と両立しながら働いてきましたが、子どもが独立したのを機に「安定して長く働ける職に就きたい」と考えるようになりました。

最初は「50代で正社員なんて無理かもしれない」と不安だったそうです。ハローワークや求人サイトを調べても「年齢制限」「未経験不可」といった条件に落ち込む日もありました。そんなときに出会ったのが医療事務という職種です。未経験からでも資格を取れば挑戦できると知り、思い切って通信講座に申し込みました。

最初は勉強の習慣がつかず大変だったといいます。「家事やパートの合間にテキストを広げても、なかなか頭に入らない。若い頃のように一晩で覚えるなんてできない」と悩んだこともありました。しかし彼女は諦めず、毎日30分だけ勉強時間を確保することを徹底しました。焦らず積み重ねることで少しずつ知識が身につき、半年後に資格を取得することができました。

資格を取った後もすぐに就職先が見つかったわけではありません。履歴書を出しても「若い人を求めている」と断られることが多く、10社以上に応募しても不採用続き。それでも諦めずに応募を続け、ついに地域の中規模病院で採用が決まりました。面接官からは「患者さんへの丁寧な対応や落ち着きに期待できる」と評価されたそうです。

働き始めてからは、来院する高齢者から「あなたのような人が受付にいると安心する」と声をかけられることも多く、自分の年齢や人生経験が強みになっていると実感しています。給料面でもパート時代より安定し、社会保険や福利厚生が整っているのも大きな安心材料。本人は「50代からでも努力すれば新しい仕事に挑戦できる」と話しています。

事例2：保育士として再スタート

子育てを終えた50代女性が、かねてからの夢だった「保育士」へ転職した事例です。幼い頃から子ども好きで、ボランティアで地域の子どもたちと関わる活動をしてきました。その経験から「保育士なら自分に向いているのでは」と思い立ったのがきっかけでした。

しかし、保育士になるには国家資格が必要です。彼女は通信教育に申し込み、50代からの学び直しを開始。最初は「記憶力が落ちている」と苦労しましたが、ノートを色分けしたり、スマホアプリで過去問を解いたりして、効率的に勉強を進めました。家族の協力もあり、約2年かけて保育士試験に合格。

就職活動では年齢を理由に断られることもありましたが、小規模保育園の園長が「子育て経験のある人にぜひ来てほしい」と採用を決断。実際に働き始めると、保護者から「同じ子育て世代だから安心できる」との声を多くもらいました。若い保育士にはない落ち着きと説得力が強みになり、園内でも頼りにされる存在に。

今ではフルタイムで働きながらも、「子どもと触れ合う時間が自分の生きがい」と感じているそうです。収入も安定し、老後に向けた資金づくりにもプラスになったと語っています。

事例3：介護職での活躍

50代で介護業界に飛び込んだ女性の例です。長年専業主婦をしていましたが、親の介護をきっかけに「自分も介護の仕事に関わりたい」と考えるようになりました。

まずは「介護職員初任者研修」を受講。週2回の通学と自宅学習を続け、約4か月で資格を取得しました。研修中は「自分の体力で続けられるのか」と不安もありましたが、講師から「無理せずできる範囲でいい」と励まされ、最後までやり遂げることができました。

資格取得後、地域の特別養護老人ホームに応募。面接では「経験は浅いが、家族介護で得た知識や気持ちを大切にしたい」と伝えたところ、誠実さを評価されて採用に。

働き始めると体力的に厳しい日もありましたが、利用者との会話や笑顔に励まされて続けられています。特に同世代の利用者からは「あなたのような人がいてくれて心強い」と感謝され、やりがいを強く実感。

現在は夜勤はせず、日勤中心のシフトで無理なく働いています。本人は「自分のペースで長く続けられる仕事に出会えた」と話しており、今後は介護福祉士の資格取得も視野に入れているそうです。

事例4：学校給食の調理員

料理が得意な50代女性が、学校給食の調理員に転職したケースです。これまで飲食店でのパート経験があり、「もっと安定した職場で働きたい」と考えていたときに、自治体が募集していた給食調理の求人を見つけました。

調理の仕事は早朝勤務が基本で、最初は体力的に不安もありました。しかし「子どもたちに安全でおいしい食事を届けたい」という思いで挑戦を決意。採用試験では、衛生管理や大量調理の知識を問われましたが、これまでの飲食経験をアピールし、無事に採用されました。

実際に働き始めると、一度に数百人分の給食を作るのは想像以上に大変でした。体力をつけるため、週に2回のウォーキングを習慣にし、仕事にも慣れていきました。チームで協力しながら効率的に調理を進めることの大切さを学び、今では班のリーダーを任されるまでに。

「自分の作った料理を子どもたちが美味しそうに食べてくれることが何よりの喜び」と話す彼女。給食センターの正社員として採用されたため、収入も安定し、将来への不安も軽減されました。

事例5：コールセンターのオペレーター

事務経験を持つ50代女性が、通信会社のコールセンターに転職した事例です。もともと電話応対や接客に抵抗がなく、人と話すのが好きだったことから「挑戦してみよう」と思ったそうです。

面接では「年齢的に柔軟性があるか」と懸念されましたが、「落ち着いた対応力と丁寧な言葉遣いなら若い人に負けない」とアピール。結果、即戦力として採用されました。

最初の研修では覚えることが多く大変でしたが、持ち前の几帳面さでマニュアルを整理し、自分なりに分かりやすいノートを作成。新人の中でも理解度が高く、指導役からも一目置かれる存在になりました。

実際の業務では高齢者からの問い合わせも多く、ゆっくり丁寧に説明できる彼女の対応が非常に評価されています。「あなたが出てくれて助かった」とお客様に言われることも多く、大きなやりがいを感じているそうです。

シフト制ではあるものの、休日希望が通りやすく、プライベートも充実。本人は「50代だからこそ落ち着いて仕事ができる」と感じており、今後はスーパーバイザー職へのステップアップも視野に入れています。

事例6：図書館司書として再出発

読書好きな50代女性が、図書館司書に転職した事例です。子育てが落ち着いた頃に「本に囲まれて働きたい」という思いが強くなり、思い切って資格取得に挑戦しました。

通信制の大学で司書資格を取得するのは簡単ではありませんでした。レポート提出やスクーリングなどがあり、学費も安くはありません。しかし「これからの人生を好きなことに使いたい」という強い思いで学習を継続。2年半かけて資格を取りました。

就職活動では「経験者優遇」と書かれた求人が多く、何度も不採用通知を受け取りましたが、地域の市立図書館で「人柄や熱意を重視します」という募集を見つけ応募。面接では「利用者に寄り添った対応をしたい」と話したところ、その誠実さが評価され採用に至りました。

実際に働き始めると、蔵書整理や貸出業務だけでなく、子ども向けの読み聞かせイベントの企画も担当。自分の得意分野を活かせる場面が多くありました。利用者から「あなたがいると安心する」と声をかけられることも多く、やりがいを実感しています。

本人は「若いころに夢見ていた仕事を50代で実現できた」と喜んでいます。経済的にも安定し、精神的な充実感を得られたことが一番の収穫だと語っています。

事例7：営業アシスタントとして復職

結婚を機に専業主婦となっていた50代女性が、20年ぶりに正社員として働き始めたケースです。ブランクが長く「もう自分には無理では」と悩んでいましたが、友人から「事務経験があるなら営業アシスタントは向いている」と背中を押され応募しました。

パソコンスキルは昔のままで、Excelやクラウドツールの使い方に苦労しました。しかし採用後は若い社員に質問しながら積極的に学び、短期間で業務を習得。「分からないことをそのままにせず、すぐ確認する姿勢」が評価され、チームに溶け込むことができました。

営業担当者からは「取引先との調整や資料作成を安心して任せられる」と信頼され、社内の潤滑油的な存在に。電話応対や訪問時のマナーなどは、人生経験を積んだ彼女だからこそスムーズに対応でき、クライアントからの印象も良好でした。

本人は「ブランクがあっても学ぶ意欲さえあれば取り戻せる」と実感。収入の安定だけでなく、社会とのつながりを取り戻せたことが大きな喜びになったそうです。

事例8：アパレル販売員から正社員登用

アパレルショップで長年パートをしていた女性が、50代で正社員登用されたケースです。若い頃からファッションが好きで、接客のパートを20年以上続けていましたが、「年齢的にもう正社員は難しい」と考えていたそうです。

しかし店長から「お客様からの信頼が厚い」と評価され、正社員登用試験を受けることに。筆記試験や面接に挑み、無事に合格。長年培った接客スキルと商品知識が大きな武器となりました。

採用後は後輩スタッフの教育も任され、売場づくりや在庫管理など幅広い業務に携わるように。特に同年代のお客様から「あなたに選んでもらいたい」と指名されることも増え、売上に貢献。年齢が強みになった瞬間でした。

本人は「好きな仕事を続けてきたからこそ、正社員への道が開けた」と語っています。経済的にも安定し、将来への不安が軽減されたと喜んでいます。

事例9：ホテルフロントスタッフに挑戦

英語学習を再開し、観光地のホテルフロントに転職した女性の例です。子育てが終わったのを機に「昔学んだ英語をもう一度活かしたい」とオンライン英会話を開始。半年ほど勉強を続け、自信をつけてから応募しました。

ホテル業界は若手が多いイメージでしたが、採用面接では「落ち着いた対応ができること」「シフト勤務にも柔軟に対応できること」が評価され採用に。

実際に働くと、外国人観光客との会話に緊張することもありましたが、少しずつ慣れていきました。「完璧でなくても笑顔で対応すれば伝わる」と気づき、自信が深まりました。宿泊客から「あなたの対応が心地よかった」と感謝されることも多く、大きなやりがいを感じています。

また、同僚の若手スタッフからも「頼れるお母さんのような存在」と慕われ、職場の雰囲気を和ませる役割も担っています。本人は「年齢に関係なく挑戦すれば道は開ける」と実感しています。

事例10：観光バスガイドに転身

旅行好きな50代女性が、観光バスガイドに転職した事例です。もともと友人や家族を案内するのが好きで、「この経験を仕事にできたら」と思ったのがきっかけでした。

採用にあたり、観光地の知識や歴史を学び直し、ガイド研修に参加。覚えることは膨大でしたが、「好きだから苦にならなかった」と振り返っています。

実際にバスガイドとして働き始めると、人前で話す緊張感はあったものの、持ち前の明るさで乗客を楽しませることができました。「あなたの案内で旅行が楽しかった」と直接感謝されることが大きな喜びになったといいます。

体力面では長時間勤務が大変ですが、規則正しい生活を意識して体調管理を徹底。今では後輩ガイドの指導役を任されるほどになりました。本人は「趣味を仕事にできたことが幸せ」と語っています。

まとめ

50代女性の転職は「難しい」のではなく「工夫が必要」というだけです。実際に10人の事例からも分かるように、経験・学び直し・人柄を強みにできれば、多様な道が開けます。

あなたが今まで築いてきた人生経験こそ、次の職場で最も輝く武器です。年齢にとらわれず新しい一歩を踏み出しましょう。