WebサイトやアプリケーションのUI設計において、アコーディオンパーツ(accordion)は情報をコンパクトに整理するための重要な要素です。本記事ではアコーディオンの基本構造から、よく使われるデザインパターン、実装のポイント、そして具体的なUIパーツの種類を詳しく紹介します。これを読めば自分のプロジェクトに合ったアコーディオンの選定と実装がスムーズになるはずです。
アコーディオンとは?
アコーディオンパーツとはクリックやタップなどのユーザー操作によって、特定のコンテンツが展開・折りたたまれるUIコンポーネントのことです。限られたスペースに大量の情報を収納できるため、FAQや設定画面、ナビゲーションメニューなどで頻繁に使われます。
主なメリット
- 情報の視認性が高まる
- ページ全体の長さを短縮できる
- モバイルフレンドリーな設計が可能
- インタラクティブ性が高まりUX向上
アコーディオンの基本構造
アコーディオンの基本構造は以下のようなHTML要素で構成されます。
<div class="accordion">
<div class="accordion-item">
<button class="accordion-header">タイトル1</button>
<div class="accordion-content">コンテンツ1</div>
</div>
<!-- 以下、必要に応じて繰り返し -->
</div>JavaScriptでクリックイベントをトリガーとして.accordion-contentの表示/非表示を切り替えるのが一般的な実装です。
よく使われるアコーディオンのパターン
1. 単一展開タイプ
一度に1つのセクションだけが展開されるタイプ。展開中のセクションを開くと、他のセクションが自動的に閉じられます。FAQセクションによく使われます。
2. 複数展開タイプ
複数のセクションを同時に開くことが可能。設定画面や管理ツールなど、比較的自由な操作が求められる場面で有効です。
3. ステップ式アコーディオン
ステップごとに入力や確認を求めるフロー形式のUI。フォームやアンケート、申し込み画面などで使用されます。
4. アイコン付きアコーディオン
開閉時にアイコン(例:+ / -)を動的に切り替えて、視覚的に状態を示します。ユーザーに直感的な操作感を提供します。
5. 水平方向アコーディオン
縦ではなく横方向に展開されるアコーディオン。画像やビジュアルを多用するポートフォリオサイトなどで使用されます。
デザインとUXのポイント
一貫性を保つ
アコーディオンの開閉動作やトランジションのアニメーションは、全セクションで統一させるのが望ましいです。不規則な動きはユーザーに混乱を与える原因になります。
状態の視認性
開いているか閉じているかを一目で判別できるよう、アイコンや色、アニメーションを工夫しましょう。
アクセシビリティへの配慮
ARIA属性(aria-expandedやaria-controlsなど)を適切に設定し、スクリーンリーダー利用者にも配慮した設計を心がけます。
モバイル最適化
タップしやすいサイズ、十分なマージンやパディング、スムーズなアニメーションを取り入れ、スマホでもストレスなく操作できるようにします。
アコーディオンUIパーツの具体例
1. Bootstrap Accordion
Bootstrapでは組み込みのクラスとJavaScriptで手軽にアコーディオンを実装できます。
<div class="accordion" id="exampleAccordion">
<div class="accordion-item">
<h2 class="accordion-header">
<button class="accordion-button" type="button" data-bs-toggle="collapse" data-bs-target="#collapseOne">
セクション1
</button>
</h2>
<div id="collapseOne" class="accordion-collapse collapse show">
<div class="accordion-body">内容1</div>
</div>
</div>
</div>2. Material UI Accordion (React)
Material UIではReactコンポーネントとして提供されており、アクセシビリティやアニメーションが標準で組み込まれています。
<Accordion>
<AccordionSummary expandIcon={<ExpandMoreIcon />}>
セクション1
</AccordionSummary>
<AccordionDetails>
内容1
</AccordionDetails>
</Accordion>3. Tailwind CSS + Headless UI
スタイルとロジックを分離した実装が可能で、デザインの自由度が高いのが特徴です。
4. jQuery UI Accordion
古くからあるライブラリですが、今でもレガシーなプロジェクトでは使用されています。
5. カスタムアコーディオン(Vanilla JS)
完全にオリジナルの見た目と挙動を作りたい場合は、HTML/CSS/JavaScriptを組み合わせて独自実装します。
まとめ
アコーディオンパーツは情報を整理しユーザーの操作性を高めるための強力なUIコンポーネントです。種類や実装方法も多岐にわたるため、用途に応じて最適なタイプを選びましょう。しっかり設計されたアコーディオンはUXを大きく向上させ、サイト全体の印象を左右します。自分のプロジェクトにぴったりなアコーディオンを選び、より洗練されたUIを目指してください。
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