Manus の My Computer 機能を使ってみた——PC 操作の自動化はここまで来た

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Manusに「ウェブの向こうだけでなく、手元のPCも操作してほしい」と思ったことはないだろうか。

2026年3月、Manusに「My Computer」という機能が追加された。ローカルPCのアプリケーションを操作し、ファイルを扱い、定型作業を自動実行できるようになった。ウェブ情報収集だけだったManusの守備範囲が、手元の作業環境にまで広がった瞬間だ。

この記事では、My Computer機能を実際に試した体験をできるだけ具体的に書く。何ができて、何ができなくて、どんな使い方に向いているのかを正直にレポートする。

結論から言う——My Computer は「繰り返し発生するPC作業」に強い

一言で言えば、My Computer機能は「毎回同じ手順でやる定型作業」をManusに委ねられる機能だ。ウェブ巡回と組み合わせることで、「ウェブから情報を取ってきてローカルのファイルに整理する」という一連の流れを自動化できる。

ただし万能ではない。精密な入力が必要な作業や、アプリの認証が絡む操作には現時点では限界がある。期待値を正しく持つことが、この機能をうまく使うための前提だ。

Manus の My Computer 機能とは何か

My Computer機能とは、ManusがユーザーのローカルPCの画面を「見て」「操作する」ことを可能にした機能だ。専用のデスクトップアプリをインストールすることで、Manusがローカル環境にアクセスできるようになる。

Manusとは、完全自律型AIエージェントだ。中国発でMeta傘下、公式サイトはmanus.im、2026年現在は一般公開されている。2026年3月にMy Computer機能が追加される前は、主にウェブ情報の収集・調査・整理を担っていた。この機能追加によって、ローカル環境での作業まで自動化の範囲が広がった。

My Computer機能の仕組み

ManusはローカルPCの画面をスクリーンショットで「読み取り」、マウスとキーボードの操作を自動実行することでアプリを操作する。AIが人間のオペレーターと同じようにPCを「目で見て手を動かす」というアプローチだ。特定のAPIに依存しないため、原理的には多くのアプリケーションに対応できる。

実際に試した3つのタスク

タスク1:ウェブ収集→Excelへの自動入力

「競合5社の最新料金情報をウェブで調べ、Excelの指定セルに入力してほしい」という指示を試した。Manusはウェブを巡回して各社の料金ページにアクセスし、情報を収集した後、ローカルのExcelファイルを開いて指定したセルに順番に入力した。所要時間は約20分。入力精度は概ね高く、2〜3箇所に軽微な誤入力があったが、修正の手間は大幅に削減できた。

実際に使ってみて分かったのは、「ウェブ収集とローカル入力をManusが一気通貫で行う」ことで、コピー&ペーストの繰り返し作業が完全に不要になることだ。

タスク2:Notionへのデータ整理

「ウェブで調べたリサーチ結果をNotionのデータベースに項目別に追加してほしい」という指示を試した。ManusはNotionをブラウザで開き、データベースのページを操作して情報を追加した。ウェブアプリは比較的操作しやすいようで、精度はExcelと同程度か若干高い印象だった。

タスク3:定型メールの下書き作成

「ウェブで調べた〇〇の情報をもとに、取引先向けの情報共有メールの下書きをGmailで作成してほしい」という指示を試した。Manusは調査結果をもとにメールの本文を生成し、Gmailの下書きとして保存した。送信まではしない(指示にも含めていない)ため、人間が内容を確認してから送る形になる。これは安全な使い方だと感じた。

My Computer機能が向いているタスク・向いていないタスク

向いているタスク

  • ウェブ収集→ローカルファイル(Excel・スプレッドシート・テキスト)への転記
  • 複数ウェブページ→Notionやドキュメントツールへの整理
  • 定型メール・報告書の下書き自動生成(送信は人間が判断)
  • ウェブ上のデータ→ローカルでの簡単な集計・分類
  • 複数アプリを使った繰り返し手順の自動化

向いていないタスク

  • 精密なデザイン・グラフィック操作(ピクセル単位の作業)
  • ログイン認証や二要素認証が必要なサービスへのアクセス
  • リアルタイムの操作が必要な作業(動画編集・ライブ配信など)
  • 機密性の高い個人情報・認証情報を扱う作業
  • アプリ独自の複雑なショートカット・マクロを使う操作

My Computer機能を使う際の注意点

My Computer機能は便利だが、使い始める前に理解しておくべき注意点がある。

セキュリティ面の考慮

ManusにローカルPCのアクセスを許可することになるため、セキュリティ面の考慮は必須だ。機密情報・認証情報・個人情報が含まれるファイルへのアクセスは避ける設計にすること。業務用PCへの導入は、社内セキュリティポリシーを確認してから行うとよい。

作業の監視と確認

My Computer機能はManusが自律的にPCを操作するため、想定外の操作が起きる可能性がゼロではない。重要なファイルのバックアップを事前に取ること、初回は小さなスコープで試すことを強く推奨する。Manusの操作ログを事後に確認できる機能も合わせて使うとよい。

クレジット消費

My Computerを使うタスクは通常のウェブ収集タスクより多くのクレジットを消費する傾向がある。長時間のPC操作タスクは特に消費が大きいため、事前にスコープを確認しておくとよい。

My Computer機能でManusがさらに強くなる用途

ウェブ収集とローカル操作を組み合わせることで、これまで別々にやっていた作業フローがひとつに統合できる。

  • 競合モニタリングの完全自動化:ウェブで競合情報を収集→スプレッドシートに自動更新
  • 週次レポートの自動生成:ニュース収集→Wordテンプレートに挿入→下書き完成
  • リードリストの情報補完:ウェブで企業情報を調べ→CRMに自動入力
  • 求人情報モニタリング:特定の求人サイトを定期チェック→変更があればファイルに記録

よくある質問(FAQ)

Q1. My Computer機能の使用に追加料金はかかりますか?

My Computer機能はProプラン以上で利用できる。追加の課金は不要だが、タスク実行にクレジットを消費する点は通常のタスクと同じだ。PC操作を含むタスクはクレジット消費が多くなる傾向があるため、Proプランのクレジット上限を意識して使うとよい。

Q2. My Computer機能の導入に技術的な知識は必要ですか?

専用のデスクトップアプリをインストールする手順が必要だが、技術的な知識がなくてもできる。公式サイト(manus.im)の手順に従ってインストールすれば、多くの場合問題なく設定できる。WindowsとMac両方に対応している。

Q3. My Computer機能を使っている間、PCは普通に使えますか?

Manusが操作している間はマウスやキーボードが自律的に動くため、他の作業と並行して使うことは難しい。タスクを実行している間はPCをManusに委ねるつもりで運用するとよい。タスクが完了すれば通常通り使えるようになる。

Q4. Manusに見せたくないファイルやフォルダはどうすればいいですか?

タスクの指示でアクセスするフォルダ・ファイルを明示的に指定することが基本的な対処法だ。指定外のフォルダへのアクセスを最小化する設定や、機密情報が入ったフォルダへのアクセス制限も合わせて設定するとよい。機密性の高い情報が入ったPCには、現時点では慎重な導入を推奨する。

Q5. My Computer機能でManusが誤操作したらどうなりますか?

誤操作が起きるリスクはゼロではない。対策として、初回は小さなスコープで試す・重要ファイルのバックアップを事前に取る・実行中はManusの操作を監視する、という3点を習慣にするとよい。「元に戻せない操作」(ファイル削除・メール送信など)はManusに指示しないことが基本ルールだ。

Q6. My Computer機能はMacでもWindowsでも使えますか?

2026年時点ではMac・Windows両方に対応している。ただし対応状況はアップデートによって変わる可能性があるため、公式サイト(manus.im)の最新情報を確認してほしい。

Q7. My Computer機能で自動化できる作業の例をもっと教えてください

ウェブ→スプレッドシートへのデータ転記・複数サイト巡回後のNotionデータベース更新・ウェブ調査結果を使ったレポート下書き作成・求人サイトや競合サイトの定期モニタリング・複数アプリをまたいだ情報の統合整理などが使えるケースとして挙げられる。「繰り返し発生する、定型的な手順のPC作業」が向いている。

注意点・失敗しやすいポイント

  • 機密情報を含むファイルへのアクセスを許可しない:My Computer機能を使う前に、どのフォルダ・ファイルへのアクセスを許可するかを明確にする
  • 「元に戻せない操作」を指示しない:メール送信・ファイル削除・フォーム送信などは人間が最終確認してから実行する
  • 初回は必ず小さいスコープで試す:大規模なタスクを最初から試すより、小さいタスクで動作を確認してから広げる
  • バックアップを取ってから実行する:Manusが操作するファイルは事前にバックアップを取る習慣を持つ
  • 実行中のPC操作を途中で邪魔しない:Manusが操作している最中に人間が割り込むと、予期しない動作が起きる場合がある

まとめ——My Computer機能はManusの可能性をローカルに広げた

My Computer機能は、Manusの守備範囲をウェブからローカルPCへと拡張した。「調べてまとめる」という仕事の流れが、ウェブ収集からローカルファイル整理まで一気通貫で自動化できるようになった。

まだ発展途上の機能で、精密操作や認証が絡む作業には限界もある。しかし「繰り返し発生する定型のPC作業」に絞って使えば、かなりの時間を節約できる可能性がある。

セキュリティ面の注意点を守りながら、小さいタスクから試してみることをおすすめする。My Computer機能はmanus.imのProプランで利用できる。

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