【転職】転職時に必要になる書類まとめ

転職活動を始めると、求人探しや面接対策に目が行きがちです。しかし実際に内定が出てから入社までの間には意外と多くの書類が必要になります。これらを揃えておかないと入社手続きがスムーズに進まず、最悪の場合は給与や社会保険の手続きが遅れることもあります。この記事では転職時に必要となる書類を「退職時」「入社時」「場合によって必要なもの」に分けて整理し、それぞれの役割や注意点をまとめます。

退職時に必要な書類

まずは今の会社を退職する際に受け取る、または提出する必要がある書類です。これらは次の会社での入社手続きにも直結するため必ず確認しておきましょう。

退職届・退職願

• 提出先：勤務先の上司・人事部
• 目的：正式に退職を申し出るための書類。
• 注意点：会社によってフォーマットが指定されている場合があるため、独自の形式で作らないこと。

離職票

• 発行元：前職の会社を通じてハローワークが発行
• 用途：失業保険の手続きに必須。転職先がすぐ決まっている場合は不要だが、ブランクが空く場合に重要。

源泉徴収票

• 発行元：前職の会社
• 用途：新しい勤務先の年末調整に必要。税務上の所得を正しく把握するために必須。

雇用保険被保険者証

• 発行元：ハローワーク（通常は会社が保管）
• 用途：新しい会社で雇用保険の加入手続きに使用。

年金手帳（基礎年金番号通知書でも可）

• 発行元：日本年金機構
• 用途：厚生年金の加入記録を新しい会社に引き継ぐため。

入社時に必要な書類

新しい会社に提出する書類です。事前に案内されることが多いですが、一般的に以下のようなものが求められます。

履歴書・職務経歴書（最終版）

• 面接時に提出したものと内容が異ならないように注意。
• 入社後も人事記録として保管されるため、誤字や虚偽がないか再確認を。

雇用契約書

• 会社が用意する書類で、署名・押印して返却。
• 給与、就業時間、勤務地、試用期間などの条件を必ず確認。

身分証明書の写し

• 運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど。
• 本人確認および社会保険加入のために必要。

マイナンバー関連書類

• マイナンバーカードの写し、または通知カード＋本人確認書類。
• 給与支払報告や社会保険手続きで必須。

銀行口座の通帳コピーや口座番号控え

• 給与振込先として必須。
• 入社までに指定口座を用意しておく。

健康診断書

• 直近3か月以内の健康診断結果を求められることがある。
• 企業によっては入社前に自社指定の健診を受ける場合もある。

場合によって必要になる書類

業種や雇用形態、個人の状況によって追加で求められる書類もあります。

資格証明書の写し

• 専門職（看護師、薬剤師、宅建士、弁護士など）では必須。
• 資格手当の支給対象になる場合もあるため、コピーを提出することが多い。

扶養控除等申告書

• 扶養家族がいる場合に必要。
• 配偶者や子どもの所得証明が必要になるケースもある。

住民票

• 住所確認や通勤手当計算に使われることがある。
• マイナンバー記載の有無は会社からの指示に従う。

誓約書・身元保証書

• 社外秘情報を扱う企業や金融系企業では提出を求められる。
• 身元保証人は親族や配偶者のケースが多い。

書類準備で注意すべきポイント

発行に時間がかかるものを優先的に手配
→ 離職票や住民票は数日〜数週間かかる場合がある。

コピーと原本を整理して保管
→ 提出がコピーで済む場合も多いため、原本は必ず手元に残す。

入社案内を熟読する
→ 企業ごとに提出書類の指定が異なる。案内メールや書類を見落とさないこと。

期限を守る
→ 入社初日や指定日までに全て揃えられるよう逆算して準備。

書類を揃えるためのチェックリスト

• 退職届を提出したか
• 源泉徴収票を受け取ったか
• 雇用保険被保険者証を受け取ったか
• 年金手帳を手元に用意したか
• 新会社から指定された書類一式を確認したか
• 健康診断書の提出が必要か確認したか
• 住民票・資格証明書が必要か確認したか

まとめ

転職は人生の大きな節目ですが必要書類を揃える作業は意外と細かくて煩雑です。特に「源泉徴収票」「雇用保険被保険者証」「年金手帳」は入社後の給与・保険・年金の手続きに直結する重要書類なので、絶対に紛失しないようにしましょう。また、会社によって独自の書類を求めることもあるため内定後に送られる案内を必ずチェックし、余裕を持って準備しておくことがスムーズなスタートにつながります。

転職は書類集めで慌てるのではなく新しい環境でのキャリアスタートに集中できるように、今のうちから準備を進めておきましょう。