バッジ(badge)小さな要素ながらユーザーの注意を引き、情報を簡潔に伝える力を持っています。この記事ではUIデザインにおけるバッジの役割、種類、活用方法、そして具体的な参考パーツを一覧形式で紹介します。
UI設計者や開発者が、効果的にバッジを活用するためのヒントを得られる内容になっています。
バッジとは?その基本と目的
バッジ(badge)とはラベル・通知・ステータスの可視化などに使われる小さなUI要素のことです。主に次のような場面で利用されます:
- 通知件数の表示(例:メールの未読件数)
- アイテムの状態表示(例:在庫あり・在庫切れ)
- カテゴリやラベル付け(例:新着、人気、SALE)
- アチーブメント・スコア(例:ポイントランク、ユーザーレベル)
コンパクトな形でユーザーに即時的な情報を与えるため、UX向上に貢献します。
バッジが重要視される理由
UIバッジは視覚的な補助要素として軽視されがちですが、実はユーザーエクスペリエンス(UX)の改善とSEOの間接的効果にも大きく寄与します。
クリック率(CTR)の向上
「NEW」「人気」「限定」などの視認性の高いバッジはユーザーの注目を集め、クリックを促進します。検索エンジンやアプリ内検索においてCTRが向上すれば、SEO評価にもポジティブに働きます。
離脱率の低下
情報が整理され状態が明確に伝わることでユーザーの混乱を防ぎ、ページ滞在時間が長くなります。これもSEO的には好材料です。
バッジの種類一覧【目的別で分類】
バッジは用途によって大きく分けて以下の種類があります。
通知バッジ(Notification Badge)
主にアイコンの右上に表示される小さな赤い丸や数字付きバッジ。アプリやSNSでよく見かける形式です。
例
- メールの未読数(📩5)
- 新しいメッセージ(💬3)
ステータスバッジ(Status Badge)
ユーザーやオブジェクトの状態を表示するバッジです。
例
- オンライン/オフライン
- 処理中/完了
- アクティブ/非アクティブ
ラベルバッジ(Label Badge)
製品やコンテンツに対して属性や特徴を明示するタイプ。
例
- NEW、HOT、SALE、限定
- 送料無料
- おすすめ
カテゴリバッジ(Category Badge)
コンテンツのカテゴリ分類を視覚的に明示。
例
- ブログ記事:技術/ライフスタイル/ビジネス
- 商品カテゴリ:家電/日用品/アパレル
スコア・ランク系バッジ(Achievement Badge)
ポイントやランク、称号などユーザーの実績に基づいた表示。
例:
- ゴールド会員、シルバーメンバー
- ★★★★★評価
UIデザインでのバッジ実装ポイント
バッジを使うときはただ表示するだけでなく、意味と視認性を両立させる工夫が必要です。
色の選定
赤: 緊急・通知
緑: 承認・完了
青: 一般情報・中立
黄色/オレンジ: 注意・警告
サイズと配置
・小さすぎると読みにくい
・大きすぎると主張が強すぎる
・アイコンや要素の右上に自然に配置する
テキストの一貫性
「新着」「NEW」「New Arrival」など表現を統一することで、ユーザーの混乱を防ぎます。
レスポンシブ対応
モバイルでも正しく表示・操作できるように、レイアウトの調整を行いましょう。
実例紹介:参考になるバッジUIパーツ
参考になるバッジUIパーツやデザインライブラリを紹介します。
Material Design(Google)
GoogleのMaterial Designでは、通知バッジを含めた一貫したUI設計のガイドラインが提供されています。
参考
- Badge with icons
- Small dot indicators
Bootstrap 5のバッジ
Bootstrapのバッジコンポーネントは、HTMLとCSSのみで手軽に実装可能です。
<span class="badge bg-primary">NEW</span>
<span class="badge bg-danger">3</span>Tailwind CSS + Headless UI
Tailwindでは、柔軟にスタイルをカスタムできるため、ブランドに合わせたバッジ設計が可能。
<span class="bg-green-100 text-green-800 text-xs font-medium px-2.5 py-0.5 rounded-full">Active</span>Figmaで使えるバッジテンプレート
Figma Communityには、ドラッグ&ドロップで使えるUIバッジセットが多数公開されています。
キーワード検索例
- “badge ui kit”
- “notification badge figma”
GitHub UIライブラリ(Open Source)
ReactやVue向けのバッジコンポーネントが多数公開されています。再利用可能なUI部品として非常に便利です。
よくあるミスと改善ポイント
✘ バッジが多すぎて煩雑
→ 要素数を絞り、優先順位をつける
✘ 配色が強すぎてデザインと調和していない
→ ブランドカラーに合わせた微調整が必要
✘ 状態が変わってもバッジが更新されない
→ 動的データバインディングを忘れずに
まとめ:バッジはUIの“引き立て役”として超重要
バッジは地味ながらユーザーにとって重要な情報を直感的に伝えるパーツです。適切に活用すればUX改善・SEO強化・ブランドの統一感向上にまでつながります。
本記事で紹介したように用途ごとの種類を押さえ、実装のポイントを理解することで誰でも効果的なバッジを設計できます。
他にもクリエイターの収入アップ方法も紹介しているので、自分の給与に違和感がある方は覗いていってみてください。