Manus Agents を使ってみた——2026年2月追加の新機能でスライド作成が変わった

Manusに2026年2月、「Manus Agents」という機能が追加された。

特定のドメイン(分野)に特化したエージェントを呼び出せるようになり、その中でもスライド自動生成機能は多くのユーザーの注目を集めた。「プレゼン資料をAIが自動で作ってくれる」というのは、ビジネスパーソンにとって非常に魅力的な響きだ。

実際に使ってみてどうだったか。この記事では、Manus Agentsの仕組みと実使用レポートを正直に書く。

結論から言う——Manus Agents は「たたき台を爆速で作る」機能だ

一言で言えば、Manus Agentsは完成品を作るというより「構成とテキストが揃ったたたき台を数十分で届ける」機能だ。スライドのデザインは別途調整が必要だが、「何を言うか・どういう順番で話すか」という骨格を自動で作ってくれる点は、実際に時間の節約になる。

Manus Agents とは何か——機能の定義

Manus Agentsとは、Manusに2026年2月追加された機能で、特定のドメインや作業タイプに特化したAIエージェントを呼び出せる仕組みだ。汎用タスクを処理するManusの基本機能に加えて、「スライド作成」「データ分析」「リサーチ」などの専門エージェントが選べるようになった。

Manusとは、完全自律型AIエージェントだ。中国発でMeta傘下、公式サイトはmanus.im、2026年現在は一般公開されている。Manus Agentsはそのアップデートとして追加された拡張機能だ。

Manus Agentsの主な種類

2026年4月時点で使えるManus Agentsには以下のようなものがある。

  • Slides Agent:プレゼンテーションスライドの構成・テキスト・初稿生成
  • Research Agent:特定テーマの詳細な調査レポート作成
  • Data Analysis Agent:データの分析・可視化サポート
  • Coding Agent:コードの生成・デバッグ・リファクタリング補助

この記事では特にSlides AgentとResearch Agentに焦点を当てて体験をレポートする。

Slides Agent を使ってみた——プレゼン資料の自動生成

試した指示の内容

「AIエージェントを活用した業務効率化提案」というテーマで社内向けプレゼンを作るという想定で、以下の指示を投げた。

「AIエージェントツールを社内業務に導入する提案プレゼンのスライドを作成してほしい。対象:非エンジニアの管理職(IT知識は一般レベル)。スライド枚数:10〜12枚。構成:現状課題→AIエージェントの概要→具体的な活用事例3〜4つ→導入コスト概算→期待効果→まとめ。各スライドにタイトルと本文テキスト(3〜5文)を付けてほしい。最後に発表者向けの補足メモも各スライドに添えてほしい」

返ってきたもの

約25分後、指定した構成通りの11枚のスライド草稿が届いた。各スライドにはタイトル・本文テキスト・発表者メモが揃っていた。

実際に使ってみて分かったのは、「0から構成を考えてアウトラインを作る」という最初の30〜60分が完全に省けたことだ。草稿の品質は「すぐに使えるレベル」ではなかったが、「修正すれば使えるレベル」には達していた。特に論理的な流れと各スライドのテキスト量は、自分で一から書くより整っていた。

良かった点

  • 指定した構成の順番を正確に守ってくれた
  • 「非エンジニア向け」という指示が反映され、専門用語の使い方が抑えられていた
  • 発表者メモも実用的な内容が入っていた
  • 全体の論理的な流れが自然だった

修正が必要だった点

  • 具体的な数値・事例は実際のデータで書き換えが必要だった
  • 自社の状況・業界特有の文脈が入っていないため、そのままでは使えない
  • 一部のスライドでテキスト量が多すぎ、「読むスライド」になっていた
  • デザインは別途PowerPoint・Googleスライドで作業が必要

Research Agent を使ってみた——深掘り調査レポートの生成

試した指示の内容

「2025〜2026年のAIエージェント市場の動向」というテーマで深掘りレポートを依頼した。

「AIエージェント市場の2025〜2026年の動向について詳細な調査レポートを作成してほしい。内容:市場規模の推移・主要プレイヤー一覧と各社の特徴・技術トレンド・ユーザー採用事例・今後の展望。情報源:TechCrunch・Gartner・McKinsey・各社公式ブログ・arXiv。A4換算5ページ程度のボリューム」

返ってきたもの

約40分後、指定した項目を網羅した構造化されたレポートが届いた。主要プレイヤーの比較表・市場規模の整理・技術トレンドの分類など、調査報告書としての体裁が整っていた。

通常のウェブ調査タスクより整理されていて、Research Agent特有の「レポート体裁への最適化」が感じられた。一方で数値データの一部に確認が必要な箇所があり、一次情報での検証は欠かせなかった。

Manus Agents を使う際の実践的なコツ

  • 「対象オーディエンス」を必ず明示する:スライドなら「誰に見せるか」、レポートなら「誰が読むか」を伝えると語彙・詳細度が最適化される
  • 構成を指定する:「何を何枚・何項目で」という構成を指定すると、期待通りのアウトプットが返ってきやすい
  • 情報源を指定する:Research Agentでは特に、信頼できる情報源を明示することで出力の品質が安定する
  • 「素材」として受け取る:Agents の出力は完成品ではなくたたき台。自分の文脈・データ・専門知識を加えることが前提
  • クレジット消費に注意:Agents機能は通常のタスクより多くのクレジットを消費することがある。事前にスコープを確認してから実行する

Manus Agents が向いている人・向いていない人

向いている人

  • プレゼン資料の構成とテキスト草稿を素早く作りたい人
  • 調査レポートの初稿を短時間で入手したい人
  • たたき台があれば自分で仕上げられる人
  • 定期的に同じ種類のレポート・資料を作る仕事の人

向いていない人

  • 「完成品をそのまま使いたい」という人
  • 自社独自のデータ・文脈を多く含む資料が必要な人
  • デザインの完成度まで求める人(Agents はテキスト中心で、デザインは対応しない)

よくある質問(FAQ)

Q1. Manus Agents はFreeプランで使えますか?

Manus AgentsがFreeプランで使えるかどうかは、機能とプランの組み合わせによって異なる。基本的な機能はFreeプランでも試せるが、高負荷なAgentsタスクはProプランが必要な場合がある。詳細はmanus.imの最新プラン情報を確認してほしい。

Q2. Slides AgentはPowerPointファイルを直接出力できますか?

Slides Agentの出力形式は主にテキストベースのスライド構成案だ。PowerPointやGoogleスライドのファイルを直接生成するには、出力されたテキストを手動でスライドツールに貼り付ける作業が必要になる場合が多い。直接エクスポートできる機能については、最新の公式情報を確認してほしい。

Q3. Research Agent と通常のManusタスクの違いは何ですか?

Research Agentは、通常のウェブ調査タスクより「レポート体裁」への最適化が強く、見出し構成・情報の分類・比較表の生成など構造化された出力が返ってきやすい。通常タスクで同じことをやらせることも可能だが、Research AgentはそのためのPrompt設計が組み込まれているイメージだ。

Q4. Manus Agents は今後さらに増えますか?

Manusは積極的にアップデートを続けており、2026年2月のManus Agents追加・3月のMy Computer追加という流れを見ると、新しいAgentsの追加も今後続く可能性が高い。公式サイト(manus.im)やニュースレターを定期的に確認するとよい。

Q5. Coding Agentでどんなコードを生成できますか?

Coding AgentはPython・JavaScript・SQLなど主要言語のコード生成・デバッグ・リファクタリングに対応している。ただしManusの本来の強みは情報収集・調査であり、本格的なコーディング補助にはGitHub CopilotやClaude Codeのほうが特化した使い心地が得られることも多い。用途に応じて使い分けるとよい。

Q6. Slides Agent の出力を日本語にするにはどうすればいいですか?

指示の中に「スライドのテキストは日本語で作成してほしい」と明示するだけで対応できる。英語の情報源を参照させて日本語のスライドを作る場合も同様だ。「出力は日本語で」という一文を指示の末尾に付ける習慣をつけておくとよい。

Q7. Manus Agents のタスクが失敗した場合はどうすればいいですか?

まず指示のスコープを確認する。構成・ページ数・情報源・対象オーディエンスのいずれかが不明確な場合、失敗しやすい。これらを明確にした上で再試行するとよい。また対象テーマが複雑すぎる場合は、テーマを絞って複数のAgentsタスクに分割する方法も有効だ。

注意点・失敗しやすいポイント

  • Slides Agent の出力をそのまま使わない:数値・固有名詞・具体事例は自社データで書き換えが必要
  • クレジット消費を事前に見積もる:AgentsタスクはFreeプランのクレジットを多く消費することがある。事前にスコープを確認してから実行する
  • 対象オーディエンスを省かない:「誰に向けたアウトプットか」を指定しないと、汎用的すぎて使いにくい出力になる
  • Research Agentの数値データは確認する:調査レポートに含まれる数値は一次情報で検証する習慣を持つ
  • 「完成品」として期待しない:Agents の出力は高品質なたたき台。完成させるのは人間の仕事だ

まとめ——Manus Agents は「ゼロから作る時間」を削減する強力なツールだ

Manus Agentsを使ってみた正直な感想は、「完成品を作るツールではなく、ゼロイチの時間を削減するツールだ」だ。

スライドの構成を考え、テキストを書き起こし、発表者メモを準備する——この作業に費やしていた1〜2時間がManusのSlides Agentで20〜30分に圧縮できた。完成度の向上は自分でやる必要があるが、「最初の骨格を作る」という最も労力のかかる部分をManusが担ってくれる。

Manus Agentsはmanus.imのProプランで使える。まずSlides Agentで次回の社内プレゼンのたたき台を作ってみてほしい。その体験が、Manusの新しい使い方を発見するきっかけになるはずだ。

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