Manus のプロンプトがうまくいかないとき——よくある失敗パターンと改善策

Manus を使い始めて、最初につまずくポイントのひとつが「プロンプト(依頼文)の書き方」だ。「なんとなく頼んだのに、思っていた結果と全然違う」という経験をした人は多い。

Manus は自律的に動くエージェントだが、その自律性は「ゴールが明確なとき」に発揮される。ゴールが曖昧なまま依頼すると、Manus は独自の解釈で動いてしまい、期待とズレた結果が返ってくる。

この記事では、Manus のプロンプトがうまくいかないときによくある失敗パターンと、それぞれの改善策を解説する。

失敗パターン1:依頼が曖昧すぎる

よくある依頼例

「AI について調べて」「市場調査して」「競合を分析して」

なぜうまくいかないか

Manus はこれらの依頼に対して「自分なりの解釈」で動く。「AI について調べて」なら、AI の技術解説、企業動向、規制情報、活用事例など、どの方向にも進める。結果として「なんとなく幅広い情報が来たが、自分が欲しかったものではない」という状況になる。

改善策

依頼に「目的」「対象」「アウトプット形式」の3要素を加える。

  • 悪い例:「競合を分析して」
  • 良い例:「〇〇業界の競合5社(A社・B社・C社・D社・E社)の製品・価格・強みを比較表形式でまとめて。自社との差分を最後に一言添えて」

失敗パターン2:タスクが大きすぎる

よくある依頼例

「新規事業の市場調査レポートを作って。業界全体・競合・規制・顧客ニーズ・事例をすべて含めて」

なぜうまくいかないか

Manus は大きなタスクを自分で分割して動くが、分割の基準は Manus の判断に委ねられる。結果として、各項目が薄くなったり、重要な観点が抜けたりすることがある。また、処理時間も長くなる。

改善策

大きなタスクは自分で分割してから依頼する。一度に全部頼むより、ステップを分けた方が精度が上がる。

  • ステップ1:「〇〇業界の全体概況と主要プレイヤーをまとめて」
  • ステップ2:「(ステップ1の結果を見てから)主要3社の詳細比較をして」
  • ステップ3:「顧客ニーズと課題のまとめをして」

失敗パターン3:出力形式を指定しない

よくある依頼例

「〇〇について調べて」だけで、形式の指定なし

なぜうまくいかないか

Manus は自由形式で出力するため、文章でまとめることもあれば、箇条書きにすることも、表形式にすることもある。受け取った後に「比較表にしてほしかった」「もっと短く要約してほしかった」という齟齬が生まれる。

改善策

依頼の最後に「〇〇形式でまとめて」を必ず追加する。

  • 「比較表形式で」「箇条書き3点で」「500字以内の要約で」
  • 「スライド向けに箇条書き形式で」「エグゼクティブサマリー形式で」

失敗パターン4:情報の鮮度要件を伝えない

「最新のトレンドを調べて」と依頼しても、「最新」の定義が Manus と自分で異なることがある。Manus が「過去2年の情報」をまとめてきたが、自分は「直近3ヶ月」が欲しかった——というケースだ。

対策:「2026年以降の情報を中心に」「直近6ヶ月のデータを優先して」など、時間軸を明示する。

失敗パターン5:前提条件を省略する

「競合調査して」と言うだけで、自社のビジネスモデルや規模感、何と比較したいかを伝えないと、Manus は標準的な競合分析をしてくる。

対策:依頼文の最初に「背景・前提条件」を入れる。「私は〇〇業界で△△サービスを運営しています。ターゲットは××です。この条件で競合3社を調べてください」

プロンプト改善のチェックリスト

  • 目的が明確か(なぜ調べるか)
  • 対象が具体的か(何を・誰を・どこを)
  • アウトプット形式を指定したか
  • 時間軸・鮮度要件を伝えたか
  • 前提条件・背景を共有したか

それでもうまくいかないときは

プロンプトを改善しても思った通りの結果が出ないことはある。そのときは:

  • 「さっきの調査結果に加えて、〇〇の観点も追加して」と追加依頼する
  • 「〇〇の部分を詳しく調べ直して」と特定部分をピックアップして再依頼する
  • タスクを小さく分割して、一つずつ確認しながら進める

Manus との対話は「一発でうまくいくこと」を目指すより、「やり取りを重ねて精度を上げる」というスタンスで臨む方が、結果的に良いアウトプットが得られる。

よくある質問

Q. プロンプトをどのくらい長く書くべきですか?

長さより明確さが重要です。3行でも「目的・対象・形式」が揃っていれば十分なことが多いです。ただし背景が複雑な場合は5〜8行程度書いた方が精度が上がります。

Q. 日本語と英語、どちらで依頼する方が精度が高いですか?

日本語でも高精度ですが、英語の情報源を調べてほしい場合は英語で依頼すると精度が上がることがあります。日本語情報をメインに使う場合は日本語で問題ありません。

Q. Manus に「もっと詳しく」と追加依頼することはできますか?

はい。最初の結果を見てから「〇〇の部分をもっと詳しく調べて」「△△のデータを追加して」といった追加依頼ができます。このやり取りで精度を上げていくのが現実的な使い方です。

Q. 依頼が複雑すぎて何から始めればいいかわかりません。

まず「一番知りたいこと1つ」だけを聞いてみてください。その答えを見てから次の質問を考える、という積み上げ方が結果的に効率的です。

Q. うまくいったプロンプトはどこかに保存できますか?

Manus 内での保存機能は限られています。うまくいったプロンプトは Notion やメモアプリに保存しておき、テンプレートとして再利用するのがオススメです。

最新記事
  • カテゴリー
  • 月別
  • Twitter

    ココナラでデザインを依頼する

    7000本の授業が見放題!社会人向けオンライン学習動画【Schoo(スクー)】

    Webデザイン業界特化のレバテック

    定額制で質問し放題【Web食いオンラインスクール】

    関連記事

    最新記事NEW

    CONTACTCONTACT CONTACTCONTACT

    お問い合わせ

    ご意見やお仕事のご依頼などは以下よりご連絡ください。

    情報入力

    内容確認

    完了

      お名前必須

      フリガナ必須

      メールアドレス必須

      お問い合わせ内容