1年前に撮った写真を、3分で見つけられますか。フォルダとファイル名の決め方

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去年の旅行の写真を見せてほしいと言われて、その場で出せなかったことがあります。スマートフォンの中にはあるはずなのに、いつだったかがはっきりしない。日付で遡っても、画面をどれだけ送ったか分からなくなる。

写真が見つからないのは、枚数が多いからではありません。置き方が、探すときの思い出し方と合っていないからです。

結論から言うと、フォルダとファイル名は、探す場面から逆算して決めます。人が最初に思い出すのは日付ではなく出来事なので、その単位でまとめておく。名前は自分が実際に使う言葉で付ける。この2つだけで、探す時間はかなり短くなります。

この記事では、フォルダの分け方、階層の深さ、フォルダ名とファイル名の付け方、タグや星の使い分けまでを順に決めていきます。細かい命名規則を覚える話ではありません。決め方の考え方を先に持っておくと、あとは自分の写真に当てはめるだけで済みます。

なお、ここで扱うのはデジタルの写真です。紙のアルバムや収納用品の整理とは別の作業になります。全体像から知りたい場合は写真整理が終わらないのは、やることを決めていないから。3つの工程に分けるを先に読んでください。

探す場面から逆算して決める

分類の設計は、しまい方から考えると失敗します。先に決めるのは、探すときに何を手がかりにするかです。

人が最初に思い出すのは日付ではない

写真を探すとき、頭に浮かぶのは「去年の夏の旅行」「下の子の入園式」といった出来事です。2025年8月14日という形で思い出す人はほとんどいません。

それなのに、フォルダは年月で切られていることが多い。思い出し方と置き方がずれているので、探すたびに変換作業が必要になります。

手がかりは3つしかない

実際に自分が写真を探した場面を振り返ると、使っている手がかりは限られていました。出来事、写っている人、撮った場所。この3つでほぼ足ります。

季節や天気、使った機材で探したことは一度もありませんでした。分類を作る前に、自分が過去1年で何を手がかりに探したかを思い出してみてください。使わない軸で分けても、手間が増えるだけです。

分類とは、探し方の設計のこと

分類とは、写真をきれいに並べる作業ではなく、未来の自分が最短でたどり着ける道を作る作業のことです。この定義で考えると、判断がぶれません。

見た目が整っているかどうかは基準になりません。3分で見つかるかどうかだけが基準です。

この基準を持っておくと、分類を増やしたくなったときに歯止めがかかります。増やした結果として探す時間が短くなるなら残す、変わらないなら作らない。判断はそれだけで足ります。

日付のフォルダを手で作らなくていい理由

年と月のフォルダを手作業で作っている場合、その手間は省ける可能性があります。

撮影日はファイルの中に記録されている

デジタルカメラやスマートフォンで撮った写真には、撮影日時がファイル自体に記録されています。写真を扱うアプリやソフトは、その情報を読んで自動で日付順に並べます。

つまり、日付でフォルダを切らなくても、日付で並べ替えることはいつでもできます。手で作った年月フォルダは、すでにある情報をもう一度書き写しているのと同じです。

年月フォルダが増えると何が起きるか

年ごとに12個、10年で120個のフォルダができます。その中身は等しく「その月に撮ったもの」なので、どれを開けばいいかは名前から判断できません。

結局、片っ端から開いて中を見ることになります。フォルダの数だけ増えて、探す速さは変わらないという状態です。

しかも、月をまたいだ出来事は2つのフォルダに割れます。年末年始の旅行が12月と1月に分かれて入っている状態は、探すときにいちばん困ります。

日付フォルダが必要になる例外

例外は、撮影日の情報が付いていない写真です。紙焼きをスキャンした画像や、送ってもらってやり取りの途中で情報が落ちた画像がこれにあたります。

この場合は、フォルダ名か写真の情報欄に、分かる範囲の年を自分で入れておきます。日付を手で管理するのは、自動で付かないものだけで足ります

フォルダは出来事の単位で分ける

では何で分けるか。答えは、探すときに思い出す単位、つまり出来事です。

出来事とは何を指すか

出来事とは、始まりと終わりがある1つのまとまりのことです。3日間の旅行、1日の運動会、半日の撮影。期間の長さは関係ありません。

判断に迷ったら、それを人に話すときに1つの言葉で言えるかを考えてください。「沖縄旅行」と言えるならまとまりです。「8月に撮ったもの」は言葉になっていないので、まとまりではありません。

1枚が2つに当てはまる問題

被写体や場所で分けようとすると、この問題が必ず起きます。旅行先で子どもを撮った1枚は、「旅行」にも「子ども」にも入るからです。

どちらに入れるか迷った時点で、その分類は使えません。出来事は時間で区切られるので、1枚が2つに入ることが原理的に起きません。これが出来事を軸にする理由です。

迷ったら大きい単位に寄せる

細かく分けたくなったときは、1段大きい単位でまとめてください。「京都1日目」「京都2日目」ではなく「京都旅行」です。

中で日付順に並ぶので、1日目と2日目は開いた時点で分かります。フォルダを分けて得られるものはありません。

迷ったときの目安をもう1つ挙げると、そのフォルダに入る写真が20枚を下回るなら、たいてい分けすぎです。上の単位にまとめてください。

階層は2段までにする

分類が破綻するいちばんの原因は、階層の深さです。

深い階層が続かない理由

3段以上にすると、しまうときに毎回どこに入れるかを考えることになります。判断が要る作業は後回しになり、後回しになったものはデスクトップに溜まります

実際に4段の分類を作って半年運用したことがありますが、続いたのは最初の1か月だけでした。残りの5か月分は、分類されないまま1つのフォルダに積み上がっていました。

2段の作り方

1段目は年、2段目が出来事です。年だけは自動で並ぶ利点があるので、いちばん外側に置いておくと見通しがよくなります。

  • 1段目:2026
  • 2段目:0714_沖縄旅行 / 1003_運動会 / 1120_七五三

2段目を開いたらもう写真がある。この深さで止めておくのが、続けるための条件です。

階層を増やしたくなったときの対処

枚数が多くて中が見づらいときは、フォルダを増やすのではなく、選ぶ工程に戻ってください。残す枚数が減れば、階層は増やさずに済みます。

減らす作業を飛ばして分類だけを細かくすると、あとで消す写真にまで手間をかけることになります。

フォルダ名の付け方

名前は、並び順と検索のしやすさの両方に効きます。決めるのは3点だけです。

先頭に月日を4桁で置く

「0714_沖縄旅行」のように、先頭に月日を置くと、名前順で並べたときに時系列になります。1桁の月に0を付けるのは、9月と10月の並びを崩さないためです。

年は1段目のフォルダで表しているので、2段目には入れません。同じ情報を2か所に書くと、片方だけ直したときにずれます。

言葉は自分が使う言葉で付ける

正式名称より、自分が口に出す言葉を優先してください。「沖縄県石垣島旅行」より「石垣旅行」のほうが、あとで思い出せます。

検索するときに打つ言葉と、フォルダに付けた言葉が一致していることが大事です。他人に見せる前提のフォルダでなければ、正しさは基準になりません。

記号とスペースの扱い

区切りにはアンダースコアを使い、空白は入れないほうが安全です。空白は環境によって扱いが変わり、共有したときに名前が崩れることがあります。

また、名前の中に丸括弧や記号を多く入れると、あとで一括で置き換える作業がやりにくくなります。区切りは1種類に統一してください。

ファイル名は基本的に変えなくていい

フォルダ名を決めたら、その中のファイル名は触らないのが基本です。

連番のままでいい理由

カメラが付ける連番は、撮った順に並ぶという仕事をすでに果たしています。フォルダ名で出来事が分かっているので、1枚ずつの名前に情報を足す必要がありません。

全部の写真に名前を付け直す作業は、時間あたりで得られるものがいちばん少ない作業です。名前を付け直すのは、フォルダの外に出す写真だけで足ります

名前を変えるべき例外

例外は3つです。人に渡す写真、印刷に出す写真、そして同じフォルダに違うカメラの写真が混ざって連番がぶつかる場合。

特に3つ目は実害があります。連番が重複すると、コピーしたときに上書きの確認を求められたり、片方が消えたりします。

一括で変える方法を1つ覚えておく

パソコンでは複数のファイルを選んでまとめて名前を変える機能があり、写真管理ソフトにも同じ仕組みがあります。1つ覚えておくと、必要になった場面で手作業をせずに済みます。

ただし、一括で変える前に必ず元のフォルダをコピーしておいてください。名前は元に戻せません。

一括変更は連番の桁数を揃える用途にも使えます。1から始まる番号が9の次に10になると、名前順で並べたときに10が2の前に来ます。桁を揃えておくと、この崩れが起きません。

名前を変えるとき、何を入れるか

渡す写真や印刷する写真には、意味のある名前を付けます。ここでも入れる情報は絞ります。

入れる情報は2つまで

日付と、出来事か用途。この2つで足ります。「20260714_石垣_01」のような形です。

3つ以上入れると名前が長くなり、画面上で末尾が省略されて見えなくなります。見えない情報は、付いていないのと同じです。

入れてはいけない情報

人の名前や住所、勤務先などは入れないでください。ファイル名は写真を送ったときにそのまま相手に届きます。写っている本人以外にも渡る可能性がある以上、名前に個人が特定できる情報を残すのは避けるべきです。

公開前に確認する項目はぼかしは隠したことにならない。写真を公開する前に見る3つの場所にまとめています。

仕上げた写真の名前

編集して書き出した写真には、末尾に用途を付けておくと迷いません。「_web」「_print」のような短い記号で十分です。

こうしておくと、あとで同じ写真を探したときに、どれが仕上がりかがひと目で分かります。

タグはフォルダの代わりになる

フォルダで分けきれない軸は、タグで持たせます。

タグとフォルダの違い

タグとは、1枚の写真に複数付けられる目印のことです。フォルダは1枚が1か所にしか入りませんが、タグは何個でも付きます。

つまり、さきほどの「旅行にも子どもにも当てはまる」問題は、タグなら起きません。フォルダは出来事、タグはそれ以外の軸、と役割を分けるときれいに収まります。

タグが向いている分類

人物、場所、用途。この3つはタグに向いています。年をまたいで横断的に探したくなる軸だからです。

「子どもが写っている写真」を年を問わず集めたい場面は必ず来ます。そのときフォルダで探すと全部開くことになりますが、タグなら一度で出ます。

タグを増やしすぎない

付けられるからといって増やすと、付ける作業自体が続かなくなります。最初は3つか4つに絞ってください。

運用してみて、一度も使わなかったタグは消して構いません。使う軸だけが残るように、半年に一度見直します。

タグを付けるのは、写真を取り込んだ直後がいちばん楽です。あとからまとめて付けようとすると、量に押されて手が止まります。取り込みのついでに、その日の写真へまとめて付けてしまってください。

星やフラグは1つの用途に絞る

多くの写真管理ソフトには、星の数、採用か不採用かのフラグ、色のラベルという3つの目印があります。

3つ全部は使わない

3種類とも使うと、あとで自分の基準を思い出せなくなります。星3とオレンジのラベルの違いを半年後に説明できる人はほとんどいません。

実際に3種類を併用して破綻したことがあります。いまは星だけを使い、他は空けています。

迷わない基準を1つ決める

星を使うなら、たとえば「人に見せられるもの」だけに1つ付ける、という決め方にします。段階を作らないほうが手が止まりません。

5段階の評価は、写真を仕事で大量に選別する場面では役に立ちますが、家族の写真には重すぎます。

後から意味を変えない

途中で基準を変えると、変える前に付けた印が意味を失います。変えたくなったら、新しい印を追加するのではなく、古い印を全部外してから付け直してください。

この作業が重いと感じるなら、それは基準を変えるべきではないという合図です。

元の写真と仕上げた写真を分ける

分類の設計でいちばん効くのが、この線引きです。

混ざると何が困るか

同じ場面の写真が、元のままのものと明るさを直したもので2枚並びます。見返すときにどちらが最新か分からず、間違ったほうを送ることになります。

元の写真は残しておく価値がありますが、日常的に見る場所には要りません。

書き出し先を1か所に決める

編集して外に出す写真は、決まった1つのフォルダに書き出します。出来事ごとに書き出し先を作らないでください。書き出したものは渡したら役目が終わるので、溜める必要がありません。

この運用にしてから、送る写真を探す時間がなくなりました。最後に書き出したものが常にいちばん上にあります。

SNSに上げたものの扱い

SNS用に切り抜いたり文字を入れたりした画像は、写真ではなく成果物として扱います。写真のフォルダに混ぜず、用途別のフォルダに置いてください。

元の写真さえ残っていれば、成果物は作り直せます。逆に、成果物だけを残して元を消すと、あとで別のサイズが必要になったときに作り直せません。残すべきは元のほうです。

検索が効くなら分類はもっと減らせる

環境によっては、分類そのものを減らせます。

何が検索できるのか

多くの写真管理の仕組みでは、撮影日、場所の情報、写っているものの内容で検索できます。「海」「犬」といった言葉で候補が出る環境も増えました。

ただし、精度は一定ではありません。出てくることもあれば、出てこないこともあります。

検索に頼れない場面

自分だけが知っている文脈は検索できません。「あの日の帰り道」「引っ越し前の部屋」といった手がかりは、機械には分かりません。

検索が効くのは写真に写っているもの、分類が効くのは写っていない文脈。この線引きで役割を分けます。

分類と検索の役割分担

出来事のフォルダ名は自分で付ける。写っているものは検索に任せる。この2本立てにすると、付ける手間は最小で済みます。

先に検索を試して、出てこなかった軸だけを自分で分類する。この順番だと無駄な作業が減ります。

スマホとパソコンで作り方が変わる

同じ規則を両方に当てはめようとすると、どちらかが破綻します。

スマホはアルバム、パソコンはフォルダ

スマートフォンには、写真の実体を動かさずにまとまりを作るアルバムの仕組みがあります。1枚を複数のアルバムに入れられるので、タグに近い使い方ができます。

パソコンはフォルダが基本なので、1枚は1か所です。仕組みが違うので、名前の付け方だけを合わせて、構造は無理に揃えないでください。

同期すると何が起きるか

クラウドで同期している場合、片方で作った分類がもう片方に反映されるものと、されないものがあります。反映されない分類を作り込むと、端末を替えたときに消えます。

自分の環境で何が同期されるかは、少ない枚数で試してから決めてください。

二重に管理しない

スマホでもパソコンでも同じ分類を手で作るのは続きません。どちらか一方を本体と決めて、もう一方は見るだけにします。

スマホでの扱いはスマホの写真編集はどこまで完結するか。パソコンに戻る作業と戻らない作業でも触れています。

家族や仕事の写真が混ざる場合

性質の違う写真が同じ場所にあると、共有のときに事故が起きます。

最上位で分ける

仕事の写真と私的な写真は、いちばん外側で分けてください。年より上です。共有する範囲が違うものは、同じ入れ物に入れないのが原則です。

この分け方にしておくと、フォルダごと共有しても、意図しない写真が相手に渡りません。

共有するフォルダは別に切る

家族に見せるための写真は、元のフォルダを共有するのではなく、共有用のフォルダにコピーします。元のフォルダには見せたくないものが混ざる可能性があるからです。

コピーが増えるのを嫌って元を共有すると、あとから1枚ずつ隠す作業が発生します。

名前に個人情報を残さない

共有するフォルダの名前にも、個人が特定できる情報は入れないでください。フォルダ名はリンクを渡した相手全員に見えます。

すでに散らかっている場合の立て直し

いまの状態から始める手順です。

過去には遡らない

最初にやることは、過去の整理ではありません。今日から先に撮るものを新しい規則で置くことです。

過去分から手をつけると、量に押されて途中で止まります。新しい規則が回り始めてから、過去に戻るのが順番です。

過去分は1つの箱にまとめる

これまでの写真は、「2026年以前」といった1つのフォルダにまとめて移します。中身は分けません。

乱暴に見えますが、探すときは検索と日付順で足ります。分類されていない写真が視界から消えるだけで、新しい規則を回しやすくなります。

この移動は数分で終わります。中身を見ながら移そうとすると1日かかるので、開かずにまとめて移してください。判断はあとの工程です。

戻るのは3か月後でいい

新しい規則が身についてから、過去分に戻ってください。そのころには、自分がどの軸で探すかがはっきりしているので、作業が速くなります。

続かない原因の見つけ方は写真整理が続かないのは意志の問題ではない。止まる場所は5つしかないに整理しています。

仕組みで軽くしたい場合

過去分を1か所にまとめて、今日から先を新しい規則で置く。ここまでの手順は、いま使っている環境のままで進められます。そのうえで、分類と検索を1つの場所にまとめたい場合の選択肢を挙げておきます。

以下は2026年9月1日時点でAdobe公式サイトに記載されていたプラン構成にもとづく整理です。他社製品との優劣を示すものではありません。プラン内容や価格は変更される場合があるため、最新の情報は公式サイトでご確認ください。

Adobe Lightroom(1TB)プラン

分類と検索を1か所にまとめたい人に向いています

Lightroomのデスクトップ版、モバイル版、web版とLightroom Classicが含まれると記載されています。写真の管理を前提にした設計で、キーワードや評価を付けながら絞り込む進め方に対応します。フォルダを細かく分けなくても、条件で呼び出す運用に寄せられます。

フォトプラン(1TB)

整理したあとの仕上げまで同じ環境でやりたい人に向いています

上記に加えて、Photoshopのデスクトップ版とiPad版が含まれると記載されています。選んだ1枚から不要なものを消す作業まで、同じ場所で完結します。

無料体験の有無や期間、料金は変更されることがあります。いまの環境で1週間試してから、必要だと感じた場合にプランを比べてみてください。

Adobe Creative Cloud

※ 価格・プラン内容は変更される場合があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

決めた規則を続けるための工夫

規則は覚えておくものではなく、書いておくものです。

規則はメモに1行で書く

「1段目は年、2段目は月日とアンダースコアと出来事」。この1行をメモアプリに置いておきます。

半年ぶりに写真を入れるとき、自分が何を決めたか思い出せません。書いてあれば迷いません。

例外を作らない

1回だけ違う場所に置く、という判断が破綻の始まりです。例外の置き場所は、次に開いたときに思い出せません。

どうしても当てはまらない写真が出てきたら、それは規則を見直す合図です。1枚のために例外を作るのではなく、規則のほうを直してください。

3か月ごとに見直す

3か月使ってみて、一度も開かなかった分類は減らします。使わなかったタグも同じです。

分類は増やす方向にしか動かないので、減らす機会を先に決めておく必要があります。

よくある失敗

つまずき方には型があります。

分類を細かくしすぎる

最初に完璧な体系を作ろうとすると、しまうたびに判断が必要になり、続きません。粗くても、判断が要らないほうが強いです。

名前に情報を詰め込む

日付と場所と人と機材を全部入れると、名前が長くなって画面で読めなくなります。入れるのは2つまでです。

途中で規則を変える

去年の途中から命名規則が変わっているフォルダは、探すときに両方の規則を思い出す必要があります。変えるなら、年の切り替えに合わせてください。

1週間で試す型

決めたことを、小さく試します。

初日にやること

1段目に今年のフォルダを作り、直近の出来事のフォルダを1つ作って、その写真を移します。これだけです。所要時間は5分ほどです。

2日目以降

撮った日に、出来事のフォルダを作って入れるだけにします。名前を付ける以外のことはしません。

1週間後に確認する

7日のうち何日できたかを見ます。できなかった日が多いなら、規則が重すぎます。階層を減らすか、名前を短くしてください。

できた日が5日以上なら、その規則は続きます。過去分に戻る作業は、そのあとで構いません。

7日間で試すのは、うまくいくかを確かめるためではなく、重すぎる規則を早く見つけるためです。合わなければ、その場で軽くしてもう1週間試せば済みます。

よくある質問

Q1. フォルダは日付順と出来事のどちらで分けるべきですか。

出来事です。撮影日は写真のファイル自体に記録されていて、多くのアプリが自動で日付順に並べます。日付でフォルダを分けても、すでにある情報を手で書き写すことになります。人が探すときに思い出すのは出来事なので、その単位でまとめておくほうが早く見つかります。

Q2. フォルダの階層は何段までがよいですか。

2段までです。1段目に年、2段目に月日と出来事を置き、その中に写真を入れます。3段以上にすると、しまうたびにどこへ入れるかの判断が必要になり、判断が要る作業は後回しになって溜まります。

Q3. ファイル名は全部変えたほうがよいですか。

変えなくて構いません。カメラが付ける連番は撮った順に並ぶという役割をすでに果たしています。名前を変えるのは、人に渡す写真、印刷する写真、違うカメラの連番が重複する場合の3つだけで足ります。

Q4. フォルダ名に空白や記号を使ってもよいですか。

区切りはアンダースコア1種類に統一し、空白は使わないほうが安全です。空白は環境によって扱いが変わり、共有したときに名前が崩れることがあります。記号を多く入れると、あとから一括で置き換える作業もやりにくくなります。

Q5. タグとフォルダはどう使い分けますか。

フォルダは出来事、タグはそれ以外の軸に使います。フォルダは1枚が1か所にしか入りませんが、タグは1枚に複数付けられます。人物、場所、用途のように年をまたいで横断的に探したい軸はタグに向いています。

Q6. 星やフラグは使ったほうがよいですか。

使うなら1種類に絞ってください。星、フラグ、色ラベルを併用すると、半年後に自分の基準を思い出せなくなります。段階も作らず、たとえば人に見せられるものだけに印を1つ付ける、という決め方にすると手が止まりません。

Q7. すでに数万枚が散らかっています。どこから始めればよいですか。

過去には遡らず、今日から先に撮るものを新しい規則で置いてください。これまでの写真は「2026年以前」のような1つのフォルダにまとめて移し、中身は分けません。新しい規則が3か月続いてから、過去分に戻れば十分です。

Q8. スマホとパソコンで同じ分類にすべきですか。

構造は無理に揃えないでください。スマートフォンには1枚を複数のまとまりに入れられるアルバムの仕組みがあり、パソコンのフォルダとは前提が違います。どちらか一方を本体と決めて、もう一方は見るだけにすると二重管理になりません。

まとめ

フォルダとファイル名は、探す場面から逆算して決めます。人が思い出すのは日付ではなく出来事なので、その単位でまとめておく。これが土台です。

決めることは4つでした。1段目は年、2段目は月日と出来事。階層は2段まで。ファイル名は基本的に変えない。フォルダで分けきれない軸はタグに持たせる。

そして、元の写真と仕上げた写真を分けること。書き出し先を1か所に決めておくと、人に送る写真を探す時間がなくなります。

まずは今年のフォルダを1つ作って、直近の出来事の写真を移してください。5分で終わります。1週間続いたかどうかで、その規則が自分に合っているかが分かります。

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