フォトブックのレイアウトで最初に迷ったのは、1ページに何枚置くかでした。2枚か、4枚か。決められないまま、用意された配置を眺めて時間が過ぎました。
決まらなかったのは、順番が違ったからです。枚数は最後に決まるもので、先に決めるのは見開きで何を見せるかでした。ここが決まると、枚数は自動的に決まります。
結論から言うと、決める順番は4つです。見開きの単位、強弱、枚数、余白。この順で降りていくと、迷う場面がほとんどなくなります。
この記事では、この4つを順に決めていきます。デザインの理論には踏み込みません。判断の手順として扱います。
作る全体の流れと所要時間は、写真を選ぶ工程から始まります。選ぶところまでの考え方は写真整理が終わらないのは、やることを決めていないから。3つの工程に分けるにまとめています。
レイアウトとは何を決める作業か
言葉の範囲をはっきりさせます。
配置ではなく、見せ方の設計
レイアウトとは、写真をどこに置くかを決める作業ではありません。どの写真を大きく見せ、どれを添えるかという強弱を決める作業です。
この定義で考えると、判断の対象が写真そのものになります。枠の形ではなく、写真の重みを決める作業だということです。
置く位置は、強弱が決まれば自然に決まります。順番を取り違えると、位置だけを動かして時間が過ぎます。
私が1冊目で時間を使ったのは、まさにこの部分でした。位置を動かしては戻す、を繰り返していました。
決める順番は4つ
見開きの単位、強弱、枚数、余白。上から順に決めていくと、下の判断が自動的に絞られます。
- 見開き:この2ページで何を見せるか
- 強弱:そのなかで主役はどれか
- 枚数:主役を大きく置いた結果、あと何枚入るか
- 余白:写真の周りをどれだけ空けるか
枚数が3番目にあるのが要点です。最初に枚数から入ると、決まりません。
枚数は結果です。原因である見開きの中身が決まっていないのに、結果だけを先に決めようとするから止まります。
凝る必要はない
冊子の主役は写真です。レイアウトが目立つと、写真が引き立ちません。目立たない配置のほうが、たいていうまくいきます。
凝った配置は、作っているときは楽しく感じます。ただ、見返すときに目に入るのは写真のほうです。
見開きを1単位にする
最初に決めるのはここです。
めくったときに目に入る範囲
本を開くと、左右2ページが同時に見えます。人はこの2ページを1つのまとまりとして見ます。1ページごとに考えると、まとまりが作れません。
画面上では1ページずつ表示されることもあります。確認するときは、必ず見開きの表示に切り替えてください。
この原則を持つと、作業の性格も変わります。1ページずつ埋めていく作業から、2ページで1つの話を作る作業になります。判断の単位が大きくなるぶん、迷いも減ります。
見開きで1つの場面を見せる。この原則だけで、配置の迷いは半分になります。
1見開きに1場面
夕食の場面、移動中の場面、宿での場面。1つの見開きに1つの場面を割り当てます。複数の場面を混ぜると、流れが切れます。
場面という言葉が曖昧なら、人に話すときに1つの話として語れる範囲、と考えてください。
40枚の写真なら、10から20の見開きになります。旅行2泊3日で12見開きなら、1日あたり4場面という計算です。
この数字が出ると、必要なページ数も逆算できます。12見開きなら24ページです。
場面が変わるところでページを送る
場面が続いている途中でページをまたぐと、つながりが分かりにくくなります。区切りのよいところで次の見開きに移ってください。
迷ったら、時間の流れで切ってください。午前と午後、移動と滞在。この程度の粒度で足ります。
場所が変わったところで切るのも分かりやすい方法です。宿、観光地、食事の場所。移動が区切りになります。
強弱を付ける
見開きが決まったら、次は主役です。
1見開きに主役は1枚
その場面でいちばん見せたい1枚を決めます。それを大きく置き、残りは添える形にします。
主役が決まらない場面は、そもそも見開きにする必要がないかもしれません。写真を減らす合図にもなります。
全部を同じ大きさにすると、どこを見ればよいか分かりません。1枚が決まっているだけで、見る側の目が動きます。
見る人は、大きいものから順に見ます。その順番を作るのが強弱の役割です。
大きく使うのは全体の2割
全ページで大きく使うと、逆に平坦になります。強弱は、差があるから効きます。
12見開きなら、大きく使うのは2つか3つ。ここぞという場面に絞ってください。
どれを大きくするか迷ったら、その旅行を思い出すときに最初に浮かぶ場面を選んでください。
主役の選び方
人が写っているもの、表情が良いもの、場面が伝わるもの。この順で見ると決まります。
3つとも満たす写真がなくても構いません。1つ当てはまれば、その見開きの主役として十分です。
風景だけの写真は、主役より添える側に向いています。人が入っている写真のほうが、見開きの中心になります。
例外は、その風景を見に行った旅行です。目的だった場所なら、風景が主役になります。
枚数は結果として決まる
3番目に来る判断です。
主役を置いてから残りを数える
主役を大きく置くと、残りの面積が決まります。そこに入るのは1枚か2枚か3枚か。面積から逆算するだけです。
この考え方だと、配置の候補が2つか3つに絞られます。無数の選択肢から選ぶ状態ではなくなります。
先に枚数を決めると、主役を小さくすることになります。順番が逆だと、強弱が作れません。
主役を大きく置いてから、入らない写真を外す。この順番なら、外す判断も自然にできます。
入りきらない写真は次の見開きへ
その場面の写真が多すぎるなら、2見開きに分けてください。無理に1つに詰め込む必要はありません。
ページ数に余裕がないなら、逆に写真を減らします。詰め込むより、減らすほうが仕上がりは良くなります。
逆に、1枚しかない場面は1ページ1枚で構いません。余白があっても問題ありません。
4枚を超えたら見直す
1ページに5枚も6枚も並ぶ配置になったら、場面の切り方を疑ってください。たいてい、複数の場面が混ざっています。
切り直すと、自然に2見開きに分かれます。枚数の問題ではなく、区切りの問題であることが多くあります。
余白の使い方
最後に決めるのが余白です。
余白は落ち着きを作る
写真の周りに空きがあると、1枚ずつが独立して見えます。端まで詰めると、勢いは出ますが落ち着きは減ります。
どちらが良いという話ではありません。冊子の性格に合うほうを選んでください。
記念に残す冊子なら、余白のある配置のほうが向いています。見返す時間が長い冊子ほど、余白が効きます。
逆に、勢いを見せたい場面では端まで使う配置が向きます。全ページで統一する必要はありませんが、混ぜすぎないでください。
余白の幅はそろえる
ページごとに余白の幅が変わると、めくったときに落ち着きません。全ページで同じ幅にしてください。
用意された配置を使えば、この点は自動的にそろいます。自分で組む場合だけ意識が要ります。
自分で組む場合は、最初に1つの見開きを作り込んで、それを複製して中身を差し替える方法が確実です。
端まで使う場合の注意
端まで写真を入れる配置では、断裁で数ミリ切られることがあります。端に大事なものがある写真は避けてください。
どれくらい切られるかは、注文先の案内に記載があることが多くあります。確認しておくと安心です。
切り抜きの考え方は写真編集は3つの工程しかない。どこまでやるかを先に決めるにまとめています。先に自分で切っておくと確実です。
縦横が混ざる場合
実際の冊子では、必ず混ざります。
見開きの中でそろえる
同じ見開きに縦と横を混ぜると、まとまりにくくなります。片方の見開きは横、もう片方は縦、と分けるほうが落ち着きます。
どうしても混ざる場合は、大きく使う主役の向きに合わせて残りを配置してください。
主役が横向きなら、添える写真も横向きから選びます。選ぶ段階まで戻ることになりますが、そのほうが早く決まります。
縦向きは大きく見える
同じ面積でも、縦向きの写真は存在感が出ます。主役に縦向きを選ぶと、強弱が付きやすくなります。
人物の全身が入る写真は、たいてい縦向きです。人を見せたい見開きでは、自然と縦が主役になります。
選ぶ段階で向きを見る
絞る工程で、向きの偏りも見ておいてください。横ばかりだと単調になり、縦ばかりだと窮屈になります。
撮る段階から意識できると、さらに楽になります。同じ場面を縦と横の両方で撮っておくと、あとで選べます。
順番を決める作業との関係
レイアウトの前に、並び順が決まっている必要があります。
時系列に並べてから配置する
順番が決まっていない状態で配置を始めると、あとで入れ替えたときに配置も崩れます。並べる工程を先に終わらせてください。
作りながら順番を考えると、どちらも中途半端になります。工程を分けるのが結局は速い進め方です。
順番は時系列が基本です。旅行でも行事でも、撮った順に並べるだけで流れができます。
場面の切れ目を見つける
並べたら、どこで場面が変わるかに印を付けます。この切れ目が、そのまま見開きの区切りになります。
切れ目は時間の空白で分かります。1時間空いていれば、そこは別の場面です。
撮影時刻は写真の情報に入っています。並べた状態で時刻を見れば、切れ目は目で追えます。
順番を変えるのは最後
配置まで決めたあとで順番を変えたくなったら、見開き単位で入れ替えてください。1枚だけ動かすと、その見開きの構成が崩れます。
見開きごと動かせば、中身の配置はそのまま使えます。手直しが最小で済みます。
冊子の大きさとの関係
同じ配置でも、冊子の大きさで見え方が変わります。
小さい冊子は枚数を減らす
文庫本ほどの大きさに4枚並べると、1枚が切手ほどになります。小さい冊子ほど、1ページの枚数を減らしてください。
冊子の大きさを決める段階で、この点も考えておくと迷いません。枚数を入れたいなら、大きい冊子を選ぶことになります。
目安として、小さい冊子は1ページ1枚から2枚。大きい冊子なら4枚まで使えます。
大きい冊子は余白が効く
面積が広いぶん、余白を取っても窮屈になりません。ゆったりした配置が向いています。
逆に、大きい冊子で端まで詰めると圧迫感が出ます。大きいほど余白の価値が上がります。
余白は無駄な空間ではなく、写真を見せるための場所です。詰めるほど良くなるものではありません。
見開きの幅も変わる
大きい冊子ほど、見開きで使ったときの中央のたわみが目立ちます。見開き1枚の型は、小さめの冊子のほうが扱いやすい面があります。
平らに開く作りなら、この問題は小さくなります。冊子の作りを確認してから決めてください。
よく使う見開きの型
迷ったときに当てはめられる型を挙げておきます。
主役1枚と添え2枚
左ページに大きく1枚、右ページに小さく2枚。いちばん使いやすく、どの場面にも当てはまります。
左右を入れ替えても成立します。主役の写真の向きや、視線の方向で決めてください。
迷ったらこの型にしてください。12見開きのうち半分がこの型でも、単調にはなりません。
主役の写真が毎回違うので、同じ型でも印象は変わります。型が繰り返されていることに、見る人はほとんど気づきません。
見開き1枚
2ページを使って1枚を大きく見せる型です。強い印象になりますが、中央が綴じ目に入ります。
1冊に1つか2つで足ります。多用すると、印象が強すぎて疲れます。
人の顔が中央に来る構図では使えません。風景や、中央に何もない構図に限ってください。
4枚をそろえて並べる
同じ大きさで4枚を並べる型です。記録として残す場面や、料理や小物を並べるときに向いています。
同じ大きさで並ぶと、比べて見る形になります。並べる意味がある写真を選んでください。
人物の表情を見せたい場面では、小さくなりすぎます。使う場面を選んでください。1冊のうち2見開きまでに留めると、ちょうどよく効きます。
1ページ1枚を左右に
左右それぞれに1枚ずつ置く型です。強弱は付きませんが、2枚とも見せたい場合に使えます。
対になる写真、たとえば出発と到着のような組み合わせに向いています。左右で比べて見せたい場合にも使えます。
文字を入れる位置
入れる場合の決め方です。
位置は全ページでそろえる
左下なら左下と決めて、全ページで統一してください。ページごとに動くと、めくったときに落ち着きません。
用意された配置を使う場合は、文字の位置も決まっていることが多くあります。その位置に従うのがいちばん簡単です。
写真の上に載せない
写真の上に文字を置くと、読みにくくなるうえに写真も見づらくなります。余白に置くのが基本です。
どうしても載せる場合は、空や壁など平坦な部分に限ってください。
文字の色も、写真によって変える必要が出てきます。手間が増えるので、余白に置くほうが楽です。
入れる情報は2つまで
いつ、どこで。この2つで足ります。長い説明を入れると、読ませる冊子になって性格が変わります。
あとから見返す人にとって、この2つがあるかないかで意味が変わります。短くても入れる価値はあります。
テンプレートの選び方
用意された配置から選ぶ場合です。
種類は3つまでに絞る
見開きごとに違う配置を使うと、統一感がなくなります。よく使う型を3つ決めて、それを繰り返してください。
3つとは、主役1枚と添え2枚、1ページ1枚を左右に、4枚をそろえて並べる、といった組み合わせです。
繰り返しは単調ではなく、統一感として見えます。変化を付けるのは、主役の写真のほうです。
余白の有無で選ぶ
余白のある型と、端まで使う型が混ざると落ち着きません。どちらかに寄せてください。
全ページを余白ありにして、1見開きだけ端まで使う。この程度の例外なら成立します。
迷ったら余白のある型
端まで使う型は、断裁の影響を受けます。余白のある型のほうが、仕上がりの予想が付きやすくなります。
初めて作る冊子では、予想どおりに仕上がることのほうが大事です。冒険は2冊目からで構いません。
準備をまとめたい場合
型を3つに絞っても、写真を枠の比率に合わせて切る作業は残ります。この部分をまとめてやりたい場合の選択肢を挙げておきます。
以下は2026年9月1日時点でAdobe公式サイトに記載されていたプラン構成にもとづく整理です。他社製品との優劣を示すものではありません。プラン内容や価格は変更される場合があるため、最新の情報は公式サイトでご確認ください。
Adobe Lightroom(1TB)プラン
見開き単位で写真を選び、同じ調整をまとめて当てたい人に向いています
Lightroomのデスクトップ版、モバイル版、web版とLightroom Classicが含まれると記載されています。写真の管理を前提にした設計で、印を付けながら候補を絞り、選んだ写真をまとめて書き出す進め方に対応します。見開きごとにまとまりを作って進める使い方もできます。
フォトプラン(1TB)
配置の枠に合わせて切り抜きたい人に向いています
上記に加えて、Photoshopのデスクトップ版とiPad版が含まれると記載されています。決まった比率での切り抜きや、余白を付けた1枚を作る作業まで、場所を移さずに続けられます。
無料体験の有無や期間、料金は変更されることがあります。まずは1冊分を用意された配置で作ってみて、切り抜きの手間が気になる場合に検討してください。
表紙と最初のページ
中身とは別に考える部分です。
表紙は中身から1枚選ぶ
表紙のためだけに写真を用意する必要はありません。選んだ40枚のなかから、場面がいちばん伝わる1枚を選びます。
中身で使った写真を表紙にも使って構いません。むしろ、そのほうが冊子としてまとまります。
全面に配置されることが多いので、比率のずれで切られます。人の顔が端にある写真は避けてください。
最初のページは状況が分かるもの
表紙をめくった1枚目は、これから何が始まるかを示す役割です。場所や日付が分かる写真が向いています。
看板や標識が写った写真も、この用途では役に立ちます。場所が一目で伝わります。
最初と最後の2枚だけは意識して選ぶ。この2枚が決まっていると、冊子としてまとまります。
最後のページは締めくくり
帰り道や夕暮れの写真が収まりやすい傾向があります。終わりを感じさせるものを選んでください。
全員で撮った集合写真を最後に置く方法もあります。締めくくりとして分かりやすい形です。
複数の冊子で統一する
毎年作る場合の話です。
同じ設計を使い回す
ページ数、配置の型、余白の幅。同じにしておくと、並べたときにそろって見えます。年ごとの変化も比べやすくなります。
毎年違う作りにすると、並べたときにばらばらに見えます。統一しておく価値は、数年経ってから分かります。
設計を記録しておけば、次からは決める工程が飛ばせます。数行のメモで足ります。
表紙だけ変える
中身の設計は同じでも、表紙の写真が違えば見分けが付きます。背表紙に年を入れられるなら、そこも統一してください。
本棚から探すときは、背表紙しか見えません。年が書いてあるだけで、目的の1冊がすぐ見つかります。
本棚に並べたときの見え方まで考えると、続ける動機になります。
冊数を増やしすぎない
年に1冊なら10年で10冊です。四半期ごとに作ると40冊になり、見返す機会が減ります。区切りは大きめに取ってください。
数が増えると、1冊あたりの価値は下がります。厳選された10冊のほうが、40冊より見返されます。
避けたい配置
つまずきやすい形を挙げておきます。
顔が綴じ目に来る
見開きで大きく使う写真は、中央が綴じ目に入ります。人の顔がそこに来ると、歪んで見えます。
配置の段階で、中央に何が来るかを確認してください。写真を左右にずらすだけで回避できることもあります。
端に主役がある写真を端まで使う
断裁で数ミリ切られると、端の人物が欠けます。余白のある配置にしてください。
集合写真は特に注意が要ります。端に立つ人ほど、切られる可能性が高くなります。
1見開きに場面を詰め込む
複数の場面が混ざると、何を見せたいのか伝わりません。場面ごとに見開きを分けてください。
ページ数が足りないなら、場面そのものを減らします。全部を入れる必要はありません。
確認の手順
組み終えたら、通しで見ます。
縮小して一覧で見る
1見開きずつではなく、全体を縮小して並べて見てください。配置の偏りや、似た型の連続はここで見つかります。
印刷して並べる必要はありません。画面上で縮小表示するだけで、全体の流れが見えます。
可能なら、一度別の日に見てください。作った直後は目が慣れていて、偏りに気づきにくくなります。
大きく使った見開きが固まっていないかも確認してください。均等に散っているほうが、めくったときに飽きません。前半に集中していると、後半が単調に感じられます。
綴じ目と端を確認する
見開きで使った写真の中央、端まで使った写真の四隅。この2か所だけは個別に見てください。
この2か所以外は、全体で見て問題なければ大丈夫です。すべてを個別に確認する必要はありません。確認に時間をかけすぎると、注文まで進みません。
人が写っている写真を確認する
渡す相手によっては、写り込んだ人への配慮が要ります。確認する項目はぼかしは隠したことにならない。写真を公開する前に見る3つの場所にまとめています。
大きく使った写真ほど、背景まで見えます。見開きで使った1枚は、隅まで確認してください。
よくある失敗
つまずき方には型があります。
枚数から決める
主役が小さくなり、強弱が作れません。見開きで何を見せるかから決めてください。
枚数を先に決めたくなるのは、入れたい写真が多いからです。その場合は、絞る工程に戻るのが正解です。
配置の種類を増やす
統一感がなくなります。3つまでに絞って繰り返してください。
選べる型が多いほど、全部使いたくなります。使わない選択のほうが、仕上がりは良くなります。
全部を大きく使う
差がなくなり、平坦に見えます。大きく使うのは全体の2割です。
全部が主役という状態は、主役がいないのと同じです。選ぶことが強弱を作ります。
1冊で試す型
最後に、手順をまとめます。
手順1
選んだ40枚を、場面ごとにまとまりへ分けます。10から20のまとまりになるはずです。
この作業は10分ほどで終わります。時系列に並んでいれば、切れ目を見つけるだけです。
手順2
各まとまりから主役を1枚選び、そのうち2割ほどを大きく使うと決めます。
主役を選ぶ判断は速く済みます。すでに40枚まで絞ってあるので、候補が少ないためです。
手順3
主役の大きさに合わせて、残りを配置します。型は3つまでに絞ってください。
ここまで来れば、1見開きあたり1分ほどで進みます。12見開きでも15分かかりません。
この順番なら、配置で迷う時間がほとんどなくなります。判断はすべて前の工程で終わっています。
逆に、配置の段階で迷いが出るなら、前の工程が終わっていない合図です。選ぶか、並べるところに戻ってください。
よくある質問
Q1. フォトブックのレイアウトは何から決めればよいですか。
見開きで何を見せるかからです。1ページに何枚置くかは3番目の判断で、主役を大きく置いた結果として決まります。順番は、見開きの単位、強弱、枚数、余白の4つです。枚数から入ると決まりません。
Q2. 1ページに何枚並べるのがよいですか。
主役の大きさから逆算してください。目安として1枚から2枚が基本で、記録として残す場面なら4枚まで。5枚以上になる場合は、複数の場面が混ざっている可能性があるので、見開きを分けることを検討してください。
Q3. なぜ見開きを単位にするのですか。
本を開くと左右2ページが同時に見えるためです。人はこの2ページを1つのまとまりとして見るので、1ページごとに考えるとまとまりが作れません。1つの見開きに1つの場面を割り当てると、流れが分かりやすくなります。
Q4. 大きく使う写真はどのくらいの割合がよいですか。
全体の2割ほどです。12見開きなら2つか3つになります。全ページで大きく使うと差がなくなり、かえって平坦に見えます。強弱は差があるから効きます。
Q5. 縦向きと横向きが混ざる場合はどうすればよいですか。
同じ見開きの中ではそろえてください。片方の見開きは横、もう片方は縦と分けるほうが落ち着きます。どうしても混ざる場合は、大きく使う主役の向きに合わせて残りを配置してください。
Q6. テンプレートはどう選べばよいですか。
よく使う型を3つに絞り、それを繰り返してください。見開きごとに違う配置を使うと統一感がなくなります。繰り返しは単調ではなく統一感として見えるので、変化は主役の写真のほうで付けてください。
Q7. 見開きいっぱいに1枚を使ってもよいですか。
風景など、中央に何もない構図なら有効です。ただし中央が綴じ目に入るため、人の顔が中央に来る構図では避けてください。綴じ目の見え方は冊子の作りによって違い、平らに開くものなら影響は小さくなります。
Q8. 文字はどこに入れればよいですか。
余白に入れ、位置は全ページでそろえてください。写真の上に載せると読みにくくなるうえ、写真も見づらくなります。入れる情報はいつ、どこでの2つで足ります。
まとめ
レイアウトは、写真をどこに置くかではなく、どれを大きく見せるかを決める作業です。決める順番は、見開きの単位、強弱、枚数、余白の4つになります。
見開きで1つの場面を見せる。そのなかで主役を1枚決める。この2つが決まれば、枚数は面積から自動的に決まります。
大きく使うのは全体の2割、配置の型は3つまで。繰り返しは統一感として見えるので、変化は写真のほうで付けてください。型を増やすほど、まとまりは失われます。
まずは選んだ40枚を、場面ごとのまとまりに分けるところから始めてください。配置の判断は、そのあとで自然に決まります。分ける作業だけなら、10分ほどで終わります。
分けてみると、思ったより場面が少ないことに気づくかもしれません。その場合は、ページ数を減らすほうが締まった1冊になります。
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