UIの構造と情報の整理はユーザー体験(UX)を大きく左右します。その中で見落とされがちですが、重要な役割を果たすのがディバイダー(divider / separator)です。この記事では、ディバイダーの基本から活用例、参考パーツ一覧までを網羅しUIデザインに役立つ情報を解説します。
ディバイダー(divider / separator)とは?
ディバイダーとはコンテンツやUI要素を視覚的に区切るためのパーツです。主に次のような用途で使われます:
- セクションの区切り
- カード内の情報整理
- ナビゲーションとコンテンツの分離
- 複数アイテムのグループ化や分類
水平線(horizontal divider)や垂直線(vertical divider)として表現され、線の太さ、色、間隔、影などによって印象が大きく変わります。
なぜディバイダーは重要なのか?
ディバイダーは一見地味な存在ですが、視認性と情報の構造化において大きな効果を発揮します。
- 視線誘導:適切なディバイダーは、ユーザーの視線を自然に次のセクションへと導きます。
- 情報整理:要素同士の関係性やグルーピングを明確にできます。
- デザインの一貫性:トーンや間隔のルールを統一することで、ブランドやプロダクトの印象を安定させます。
ディバイダーのタイプと活用方法
水平ディバイダー(Horizontal Divider)
最も一般的なタイプで、テキストやセクションの間に引かれる水平線です。
使用例
- 記事の見出しと本文の区切り
- フォーム要素のグルーピング
実装ポイント
- 線の太さ:1px〜2pxが一般的
- 色:#E0E0E0など薄めのグレーが多い
- マージン:上下に8〜16px程度
垂直ディバイダー(Vertical Divider)
横並びの要素間に使われる縦の線です。
使用例
- ボタン群やフィルターの仕切り
- サイドバーとメインコンテンツの区切り
実装ポイント
- 高さを揃えることで整然とした印象に
- 小さい画面では省略も検討
テキスト付きディバイダー(Divider with Text)
中央や端にテキストが入るタイプ。より意味的な区切りを表現します。
使用例
- 「または」「ログイン方法を選択」など
- 会員登録やログイン画面
実装ポイント
- テキストのフォントサイズと色に注意
- アクセシビリティ上も有効
装飾付きディバイダー(Decorative Divider)
アイコンやアニメーション、シャドウを取り入れた装飾的なディバイダーです。
使用例
- ブランドの世界観を表現したいとき
- 特別な区切り(例:キャンペーン)
実装ポイント
- デザイン性と可読性のバランス
- モバイルでの表示にも配慮
ディバイダー参考パーツ一覧(デザインライブラリ別)
各種デザインライブラリやUIキットから厳選した参考になるディバイダーパーツを一覧で紹介します。
Material Design(Google)
- https://m3.material.io/components/dividers/overview
- 特徴:シンプルで一貫性が高く、実装のガイドラインも充実。
Bootstrap
- https://getbootstrap.com/docs/5.0/layout/dividers/
- 特徴:
<hr>タグを中心に、柔軟なカスタマイズが可能。
Tailwind CSS
- https://tailwindcss.com/docs/divide-width
- 特徴:クラスベースで高速にデザイン調整可能。
divide-xやdivide-yが便利。
Ant Design
- https://ant.design/components/divider/
- 特徴:テキスト付きディバイダーや垂直ディバイダーが豊富。企業向けに最適。
Figma Community
- 「divider」で検索:https://www.figma.com/community
- 特徴:自由度の高いカスタムデザインが多数。UIコンポーネント集に最適。
Adobe XD UI Kits
- https://www.adobe.com/products/xd/resources.html
- 特徴:UIテンプレート内に自然に組み込まれたディバイダーが参考に。
ディバイダー使用時の注意点
不要な装飾を避ける
装飾過多なディバイダーはかえって視認性を下げます。ミニマルで明確な区切りが理想です。
一貫性を保つ
複数の種類のディバイダーを混在させると情報の構造が曖昧になります。デザインルールを明確にしましょう。
モバイル対応
モバイルでは余白やディバイダーの見せ方を調整する必要があります。ピクセル単位ではなく、相対単位(em, rem, %)で設計するのがおすすめです。
まとめ:ディバイダーは情報設計の基礎パーツ
ディバイダーはUIデザインにおける“縁の下の力持ち”です。視覚的な整列、情報のグルーピング、ブランド表現など多方面で力を発揮します。この記事で紹介した参考パーツや実装ポイントを活かし、あなたのプロダクトに最適なディバイダー設計を実現してください。
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