カード(Card)パーツは視認性が高く情報をコンパクトに整理できるため、ニュースサイト、ECサイト、SNS、ダッシュボードなど、あらゆる場面で活用されています。
本記事ではUIカードパーツの基本構造、デザインパターン、用途別の参考デザイン例を網羅的に紹介します。
カード[Card]とは?
カードとは情報を視覚的に区切って整理するためのUI要素です。一般的には以下のような要素を含みます。
- タイトル
- 画像またはサムネイル
- 概要テキスト
- ボタンやリンク(CTA)
- タグ、メタ情報(投稿日、カテゴリーなど)
なぜカードUIが使われるのか?
- 視覚的なまとまり:情報をグループ化し、ひと目で内容を把握しやすくする。
- 再利用性の高さ:同じテンプレートで複数の情報を並列表示できる。
- レスポンシブ対応のしやすさ:グリッドレイアウトと相性が良く、スマホからPCまで柔軟に対応可能。
【基本形】カードUIの代表的なパターン5選
以下に、汎用性が高い基本のカードデザインパターンを紹介します。
サムネイル付きカード(Thumbnail Card)
用途:ブログ一覧、ニュース記事、商品紹介など
特徴:上部または左側に画像を配置し、下部にテキスト情報を載せる。
例の構成:
- 画像(比率固定)
- タイトル
- 概要文
- CTAボタンまたはリンク
プロフィールカード(Profile Card)
用途:チーム紹介、SNSプロフィール、レビュー表示など
特徴:円形のアバター、名前、職業・肩書き、ソーシャルリンクを含む。
例の構成:
- アバター画像
- 名前
- 簡単な自己紹介文
- SNSアイコンリンク
プライシングカード(Pricing Card)
用途:サービス料金表、サブスクリプションプランの比較など
特徴:価格が目立ち、機能一覧と「今すぐ購入」などの強いCTAが配置される。
例の構成:
- プラン名
- 月額/年額の価格
- 機能の箇条書き
- CTAボタン
商品カード(Product Card)
用途:ECサイトの商品の一覧表示
特徴:価格・在庫状態・評価(★マーク)を含み、ユーザーに購入を促す構成。
例の構成:
- 商品画像
- 商品名
- 評価(星・レビュー数)
- 価格・セール表示
- カートに追加ボタン
インタラクティブカード(Hover Effect付き)
用途:ポートフォリオ、作品集、プロジェクト紹介など
特徴:マウスホバーでアニメーションや詳細表示。UXを高める演出が可能。
例の構成:
- 全体がリンクになっていることが多い
- 背景画像
- ホバー時に詳細テキストやアイコンを表示
用途別:参考になるUIカードデザイン事例
ニュース・メディア系カード
参考ポイント:
- 情報密度が高くても見やすく整理
- サムネイル比率が揃っている
- 投稿日・カテゴリタグの表示
キーワード:ニュースカード、メディアUI、記事一覧デザイン
EC・ショッピング系カード
参考ポイント:
- セール情報が強調されている
- ユーザーのレビューが視認性高く表示
- CTAが明確(「今すぐ購入」「カートに追加」など)
キーワード:商品カード、EC UI、価格表示
サービス・SaaS系カード
参考ポイント:
- 機能が比較しやすい表現
- CTAが一貫性あり(無料トライアル、申し込みなど)
- ブランドカラーを活かした配色設計
キーワード:SaaS UI、料金カード、比較カード
ポートフォリオ・クリエイティブ系カード
参考ポイント:
- 視覚的に印象を残すデザイン
- ミニマルで余白が多い
- モーダルやホバーで詳細表示
キーワード:作品カード、ポートフォリオUI、インタラクティブカード
UIカード設計のポイントと注意点
モバイルファーストで設計する
スマートフォンでの表示を最初に考慮し、縦長レイアウトを基本としましょう。グリッド崩れを防ぐためにも、画像比率とテキスト量はバランスを取る必要があります。
情報の階層を明確にする
タイトル > 概要 > 詳細 のように、情報の優先度に合わせた視線誘導を意識することで、ユーザーが迷わず内容を理解できます。
タップ/クリック可能範囲を広めに取る
スマホ操作を前提に、CTAやリンクは押しやすさを重視。カード全体をリンクにするパターンも有効です。
色と余白で視覚的グループ化を行う
カードは一目で内容が伝わることが重要。色の使いすぎは避け、統一感のある配色と余白設計で、洗練された印象を作りましょう。
UIカードのデザイン参考サイト・ツール
カードUIをデザインする際に参考になるギャラリーサイトやツールを紹介します。
- Dribbble:世界中のデザイナーによる最新のカードデザイン例が豊富。
- Behance:プロジェクト単位でカードUIを含む全体のレイアウトが見られる。
- UI Garage:UIパーツごとにカテゴライズされ、カードだけを検索することも可能。
- Figma Community:Figmaユーザーによるカードコンポーネントの無料配布が多数。
- Tailwind UI / Material UI:実用的なコンポーネントライブラリが揃っており、実装時に便利。
まとめ:優れたカードUIがUXを高める
カードは単なる装飾ではなく情報設計・ユーザー体験・ブランド表現のすべてに関わる重要なUI要素です。
以下を意識することで使いやすく美しいカードデザインが実現できます。
- 一貫性のある構成
- 明確な階層と情報整理
- デバイスに最適化されたレイアウト
- 明確なアクション導線(CTA)
UI設計の中でもカードは汎用性が高く、デザインの質がユーザー体験に直結します。本記事を参考に目的に合ったカードUIを作成してみてください。
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