WebアプリケーションやモバイルアプリのUI設計において、ユーザーが選択肢から項目を選ぶ場面は非常に多く存在します。その中でも「セレクター」と総称されるパーツ群はインタラクティブなUIに不可欠な存在です。
本記事ではセレクター系UIパーツの中でも、特に以下の5種類にフォーカスしそれぞれの特徴、使用場面、UXの観点からの設計ポイントを紹介します。
- セレクター(Selector)
- セレクトインプット(Select Input)
- セレクトメニュー(Select Menu)
- ドロップダウンメニュー(Dropdown Menu)
- プルダウンメニュー(Pulldown Menu)
1. セレクター(Selector)
特徴
「セレクター」という言葉は広義には、ユーザーが複数の選択肢から一つまたは複数を選択するUI部品全体を指します。HTMLにおいては<select>タグを使うパーツを基本とし、視覚的な実装としてはドロップダウン、セレクトインプット、セレクトメニューなどを含みます。
使用例
- 選択肢の少ないフォーム入力
- 国や地域の選択
UXのポイント
適切な選択肢数(3〜10程度)であれば、セレクター形式は直感的で操作しやすい。選択内容が分かりやすく表示される設計が重要です。
2. セレクトインプット(Select Input)
特徴
セレクトインプットは、ドロップダウン機能とテキスト入力機能を組み合わせたUIパーツです。ユーザーは候補リストから選ぶだけでなく、自ら入力して検索・補完が可能です。
使用例
- 大量の候補がある場合の検索(例:都市名、商品名)
- 自由入力+候補からの選択を両立したい場合
UXのポイント
オートコンプリートやインクリメンタルサーチとの相性が良く、利便性が高い。必ず現在の選択が明確になるよう、入力と候補のUIに一貫性を持たせましょう。
3. セレクトメニュー(Select Menu)
特徴
セレクトメニューは、ポップアップ形式で選択肢を一覧表示するUIです。一般的にはクリックまたはタップで開き、項目を選ぶと閉じる挙動を持ちます。
使用例
- アプリケーション設定の切り替え
- フィルターや並び替えメニュー
UXのポイント
選択肢が5〜15程度の中規模で、一覧性が重視される場面に適しています。スクロール対応と視認性のバランスが重要です。
4. ドロップダウンメニュー(Dropdown Menu)
特徴
ドロップダウンメニューは、ボタンやラベルをトリガーにして、縦方向に選択肢が展開する形式のセレクターです。主にナビゲーションやオプション選択に使われます。
使用例
- ナビゲーションバー内の階層メニュー
- フィルタリングやソートオプションの選択
UXのポイント
ユーザーが意図的に展開する操作を行うため、展開・非展開の状態が視覚的に明確であることが重要です。ホバーやクリック時のレスポンス速度にも配慮しましょう。
5. プルダウンメニュー(Pulldown Menu)
特徴
プルダウンメニューは、特にモバイルで多用されるインターフェースで、画面上部から引き下げて表示する形式です。一般的にはシステムレベルの操作や通知表示に利用されます。
使用例
- スマートフォンの設定メニュー
- 通知センターやコントロールパネル
UXのポイント
操作がジェスチャー起点になるため、誤操作防止と引き下げるトリガーの視認性が重要です。アニメーションによる状態遷移も、使いやすさに大きく影響します。
まとめ
セレクター系のUIパーツはその種類ごとに特徴と適性があります。特にユーザーの選択行動を前提としたUI設計において、適切なパーツを選ぶことはUXの向上に直結します。
- フォームにはシンプルなセレクター
- 大量データにはセレクトインプット
- 中規模選択にはセレクトメニュー
- メニュー型ナビゲーションにはドロップダウンメニュー
- モバイルや通知にはプルダウンメニュー
それぞれの違いを理解し場面に応じた選択を行うことで、ユーザーにとってストレスの少ない操作体験を提供することができます。
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