スプレッドシートで残り日数を表示する方法

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スプレッドシートはデータの管理や計算を効率化する強力なツールです。特に期限管理やスケジュールの確認で役立つのが「残り日数の計算」です。たとえば、プロジェクトの締切日やイベントの日程までの日数を自動で表示すれば、スケジュール管理が格段に楽になります。この記事ではGoogleスプレッドシートを使用して残り日数を計算・表示する方法を詳しく解説します。

スプレッドシートでの日付データの基本

スプレッドシートにおいて日付は「シリアル値」として扱われます。シリアル値とは、日付を「1900年1月1日」を「1」として、それ以降の日付を「1日=1」として数値化したものです。たとえば、「2025年3月20日」は「44984」として記録されます(1900年1月1日から44,984日後)。

日付の基本設定

  1. セルに「2025/03/20」や「2025-03-20」のように日付を入力する
  2. 日付の表示形式は「書式」→「数字」→「日付」から変更可能

この日付データを基に、計算式を使用して残り日数を求めます。

残り日数を表示する基本的な計算式

スプレッドシートで残り日数を求めるには、以下のような計算式を使用します。

=目標日付 - TODAY()  

具体例

  1. セルA1に「2025/03/31」と入力(目標日付)
  2. セルB1に次の計算式を入力
=A1 - TODAY()  

この計算式により、今日(TODAY関数の値)からA1に入力された日付までの日数が計算されます。

計算結果の表示形式を「数値」に変更する

計算結果が「シリアル値(小数や日時)」で表示される場合、以下の方法で修正します。

  1. 「書式」→「数字」→「標準」を選択
  2. 必要に応じて「小数点以下」を非表示にする

負の値が表示される場合の対応

目標日付が過ぎている場合、計算結果は負の値となります。これを正確に管理するには、IF関数を活用します。

=IF(A1 - TODAY() < 0, "期限切れ", A1 - TODAY())  

これにより、期限が過ぎている場合には「期限切れ」と表示されるようになります。

特定の条件に応じた表示方法

締切日が近づいたら強調表示する

締切日が近づいたことを強調するには、条件付き書式を使用します。

手順

「表示させたいセル」を選択


「書式」→「条件付き書式」を選択


「カスタム数式」に以下を入力

=A1 - TODAY() <= 7


書式(色やフォント)を設定して「完了」をクリック


これにより、締切日が7日以内になるとセルの色が自動で変更されます。

「期限切れ」を色で強調する

期限が過ぎた場合にセルを赤く表示するには、以下のように設定します。

「条件付き書式」で「カスタム数式」に以下を入力

=A1 - TODAY() < 0


書式で背景色を「赤」に設定


「完了」をクリック


これで、期限が過ぎたタスクが自動的に赤く強調されます。

特定の曜日を無視して残り日数を表示する

土日を除いた残り日数の計算

営業日(平日)のみを考慮した残り日数を表示するには、NETWORKDAYS関数を使用します。

基本式

=NETWORKDAYS(TODAY(), 目標日付)  

具体例

  1. セルA1に「2025/03/31」を入力
  2. セルB1に以下を入力
=NETWORKDAYS(TODAY(), A1)  

これにより、土日を除いた営業日ベースでの残り日数が計算されます。

祝日を除いた残り日数を計算する

祝日を考慮するには、祝日リストを別のセルに入力しておきます。

  • 祝日リストをセルC1〜C5に入力(例:「2025/01/01」「2025/02/11」など)
  • 計算式を以下のように修正
=NETWORKDAYS(TODAY(), A1, C1:C5)  

これにより土日+祝日を除いた営業日ベースでの残り日数が計算されます。

期限が過ぎた場合に「終了」と表示する方法

IF関数を用いることで、期限を過ぎた場合に「終了」と表示できます。

式の例

=IF(TODAY() > A1, "終了", A1 - TODAY())  

これにより、以下のように表示されます。

  • 期限前 → 残り日数
  • 期限後 → 「終了」

締切が迫ったタスクをリストで表示する

7日以内に締切が迫ったタスクを表示

FILTER関数を使用すれば、締切が近いタスクだけを一覧表示できます。

式の例

=FILTER(A1:A100, A1:A100 - TODAY() <= 7, A1:A100 - TODAY() > 0)  

この式では締切まで7日以内かつ期限切れでないタスクだけが一覧表示されます。

スプレッドシートで残り日数を効率的に管理するコツ

テンプレートを活用

  • 一度フォーマットを作成したら、テンプレートとして保存
  • 似たタスク管理やスケジュールにすぐ適用可能

関数を組み合わせる

  • IF関数、NETWORKDAYS関数、FILTER関数を組み合わせるとより柔軟な管理が可能

視覚的な強調を意識

  • 条件付き書式で期限の近いタスクを色分け
  • 「終了」や「期限切れ」を明確に区別

まとめ

スプレッドシートで残り日数を表示する方法は、単純な「=目標日付 – TODAY()」から、営業日や祝日を考慮した高度な計算まで幅広く対応可能です。IF関数やNETWORKDAYS関数、条件付き書式を組み合わせることで、視覚的にわかりやすく、実用的なスケジュール管理が可能になります。テンプレートを活用しながら、自分の用途に合わせたシートを作成してみてください。

他にもOfficeソフトに関する記事を上げています。是非色々見てみてください。

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