今回はスプレッドシートにおけるFLOOR関数の使い方について実際の事例を用いて紹介していきます。是非みなさんも同じようなスプレッドシートを作成しながら是非FLOOR関数の使い方をマスターしましょう！
FLOOR関数とは
FLOOR関数とは、与えられた値を基準値の倍数になるように切り捨てます。例えば値1.4に対して基準値1のFLOOR関数の出力値は1となります。文字だけだと分かりづらいので、図を用いながら説明していきます。
値を切り捨てるとは
ここでは次の4つの数字の例を考えます。A列の1.4、1.9、2.4、2.9です。
これらをすべて基準値1で切り捨てます。
※今回は説明の為に、C列にFLOOR関数の表記を入れています。実際はC列は入力しなくて大丈夫です。
2行目について着目します。値1.4を基準値1で切り捨てるFLOOR関数【『=floor(A2,A3)』を”2行目のD列に挿入します】そうすると、出力値1が得られます。
1.4のうち、1.0になるように0.4を切り捨てる感じです。さらに分かりやすく説明するために別の図を用いて説明しますね。
数直線で考える
1.4の値を基準値1(=1.0)で切り捨てる場合、まず基準値1とその2倍の数の2の間に1.4がありますが、それぞれの差は1.4-1.0=0.4と2.0-1.4=0.6となります。今回はFLOOR関数で切り捨てなので、1.4は0.4を切り捨てて、1.0となります。
つまり、値1.4を基準値1で切り捨てるFLOOR関数『=floor(A2,A3)』は1となります。値1.4に1番近い基準値の倍数(1は1の1倍)に切り捨てています。
まとめ
FLOOR関数とは、値の数値に対して基準値による切り捨てを行い、値を変化させる関数となります。
今回の例のように、基準値を1にすると小数点以下の値を消し、整数になります。
中級・上級編として、別の機会にFLOOR関数を用いたタイムカードの15分未満切り捨てや、小数第何位まで切り捨て、25の倍数で切り捨てなどのテクニックの説明を紹介します。
まずはこの記事で基準値1の場合をFLOOR関数をマスターしましょう！
