
プログラミングを学ぶ上で避けて通れないのが「配列」です。データを効率的に管理し、操作するために欠かせない基本的なデータ構造であり、多くのプログラミング言語で使用されます。
配列とは?
プログラミングの「配列」とは、データを整理して保管するための箱のようなものです。たとえば、おもちゃ箱を考えてみてください。おもちゃ箱の中には、いろいろなおもちゃが並べられていますよね?プログラミングでも似たような仕組みでデータを並べて保管できるのが「配列」です。
配列を使うことで同じ種類のデータをまとめて扱うことができます。たとえば、学校のクラスにいる生徒の名前を管理するとき、1人ずつ別々に名前を保存するのではなく、ひとまとめにして扱うことができます。
配列を使うメリット
配列を使うと、次のようなメリットがあります。
- データを整理しやすい
- たとえば、10人の生徒の名前を記録するとき、配列を使えば「生徒リスト」としてまとめられるので、管理が楽になります。
- 一括処理ができる
- 配列に入っているデータをまとめてチェックしたり、変更したりすることができます。たとえば、テストの点数を配列に保存しておけば、全員の点数を一度に計算できます。
- データの追加・変更がしやすい
- 配列を使うことで、リストの中の特定のデータをすぐに探して変更することができます。
配列のイメージ
配列を身近なものに例えてみましょう。
- 本棚
- 本棚には、たくさんの本が並んでいます。それぞれの本には「1冊目」「2冊目」などの順番があります。配列も同じように、データが順番に並んでいます。
- クラスの出席番号
- クラスの生徒には出席番号がありますよね?配列もデータに番号をつけて管理します。
- トランプの並び
- トランプのカードを順番に並べるように、配列もデータを順番通りに保存します。
配列の仕組み
配列は「0番目」「1番目」「2番目」のように、データを順番に並べて保存します。ここで大事なのは配列の番号(インデックスと呼ばれる)が0から始まることが多いということです。
たとえば、5人の名前を配列に保存するとします。
番号(インデックス) | 名前 |
---|---|
0 | 太郎 |
1 | 花子 |
2 | 次郎 |
3 | 三郎 |
4 | 桃子 |
このように配列はデータを順番に保存し、それぞれに番号をつけて管理します。
配列の使いどころ
配列はさまざまな場面で活躍します。
1. 学校の成績管理
生徒の成績を管理するとき、配列を使うと便利です。たとえば、数学のテストの点数を配列に保存すれば、クラス全員の平均点を計算したり、最高点や最低点を調べたりできます。
2. 商品リストの管理
ネットショップでは、たくさんの商品を扱います。配列を使えば、商品ごとの価格や在庫数をまとめて管理できます。
3. カレンダーの管理
カレンダーの曜日を管理するのにも配列が役立ちます。「日曜日」「月曜日」「火曜日」などの曜日を配列に保存しておけば、曜日を簡単に取り出せます。
配列の注意点
配列を使うときには、いくつか注意するべきことがあります。
- インデックス番号のミスに注意
- 配列は0から始まることが多いため「1番目」と思ってアクセスすると間違えることがあります。
- データの追加や削除
- 配列にデータを追加したり削除したりするときは、順番が崩れないように注意が必要です。
- サイズを決める必要がある場合もある
- 一部のプログラミング言語では配列を作るときに「いくつのデータを保存するか」を最初に決める必要があります。
配列を理解するための考え方
配列を理解するためには、日常生活で似たものを探してみるといいでしょう。
- 冷蔵庫の棚
- 上の段から順番に食材が並んでいると考えると、配列の考え方がわかりやすいです。
- 駅のホーム
- 電車が並んでいるホームをイメージすると、順番にデータを取り出せる配列の仕組みと似ています。
- レストランのメニュー
- メニューリストのように、順番にデータが並んでいるのが配列です。
まとめ
配列はデータを整理して扱うための便利な仕組みです。学校のクラス、ネットショップの商品リスト、カレンダーなど、私たちの身の回りには配列の考え方がたくさん使われています。
プログラミングを学ぶときはまず配列の基本的な仕組みを理解し、日常生活の例と結びつけながら考えると、スムーズに習得できるでしょう。
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