【Figma】Blenderプラグインの使い方

Figma34のアイキャッチ

Figmaは、デザインの効率性とコラボレーション機能で多くの支持を集めているツールですが、3Dモデリングや高度なビジュアライゼーションが必要なプロジェクトでは、Blenderのようなツールとの連携が重要です。Blenderプラグインを利用することで、FigmaとBlenderの間でデータを簡単にやり取りでき、2Dと3Dの融合をスムーズに実現できます。本記事では、「利用シーン」と「操作方法」の2つのセクションに分けて詳しく説明します。

利用シーン

Blenderプラグインを使うことで、Figmaのデザインプロセスに3Dモデリングをスムーズに組み込むことが可能です。特に以下のようなシーンで効果を発揮します。

製品デザインのモックアップ

製品デザインの過程では、Figmaで作成した2DデザインをBlenderで3D化し、リアルなモックアップを作成することが求められることがあります。Blenderプラグインを利用すれば、2Dから3Dへの移行が非常にスムーズになります。

例:
パッケージデザインや製品ラベルの3Dビジュアライゼーション

UIデザインに3D要素を統合

ウェブサイトやアプリのUIデザインに3D要素を取り入れることで、よりリッチで視覚的に魅力的なデザインを実現できます。Blenderプラグインを使えば、3Dアセットを簡単に統合できます。

例:
3Dボタン、アイコン、背景エフェクトの作成

インタラクティブなプロトタイプ作成

Blenderで作成した3Dアニメーションやインタラクティブな要素をFigmaのプロトタイプに組み込むことで、リアルな体験を再現できます。

例:
製品の回転ビュー、アニメーション付きのユーザー操作

クライアントプレゼンテーションの強化

プレゼン資料に3D要素を取り入れることで、クライアントや関係者にデザイン案をより効果的に伝えることが可能です。

例:
3Dモデルのインタラクティブなビューを含むプレゼン資料の作成

デザインのコンセプトビジュアライゼーション

プロジェクトの初期段階で、アイデアを具体化するために3Dビジュアライゼーションを作成することができます。

例:
建築プロジェクトのコンセプトモデルやイベントステージのレイアウト

操作方法

Blenderプラグインを利用して、FigmaとBlenderの間で効率的に作業を進めるための具体的な操作手順を説明します。

プラグインのインストール

1.Figmaの画面下部にあるプラグインをクリックします。

2.「Plugins」タブを選択し、検索バーに「Blender」と入力します。

3.プラグインが表示されたら、「実行」をクリックしてインストールを完了させます。

2Dデザインのエクスポート

1. オブジェクトの選択

Figmaキャンバス上で、Blenderに送信したいオブジェクトやアートボードを選択します。

2. エクスポート形式の選択

プラグイン内でエクスポート形式を選択します。一般的な形式には以下があります。

  • SVG: シンプルなベクターデザインをBlenderに送る場合に最適
  • PNG: 高品質な画像としてエクスポート
  • JSON: アニメーションやインタラクションデータのエクスポートに適用

3. ファイルのエクスポート

「Export」ボタンをクリックし、FigmaのデザインをBlender用のファイル形式でエクスポートします。

Blenderへのインポート

1. Blenderでのプロジェクト作成

Blenderを起動し、新しいプロジェクトを作成します。

2. ファイルのインポート

Blenderのメニューから「File > Import」を選択し、Figmaからエクスポートしたファイルをインポートします。SVGファイルの場合、デザインがベクター形状としてBlender内に取り込まれます。

3. 3Dオブジェクトへの変換

インポートした2Dデザインを3D形状に変換します。

  • 操作例:
    • SVGを押し出して厚みを追加
    • テキストを3D化して質感を設定

Blenderでの編集

1. 素材とライティングの追加

  • 材質の設定
    モデルにカラーやテクスチャを適用してリアルな見た目を作成します。
  • 光源の配置
    ライトを追加して、モデルに陰影をつけ、立体感を強調します。

2. アニメーションの設定

  • キーアニメーションの作成
    モデルの動きを設定し、Figmaで利用可能なアニメーションファイルを作成します。

Figmaへの再統合

1. ファイルのエクスポート

Blenderで完成した3Dモデルやアニメーションを適切な形式でエクスポートします。

  • GLTF/GLB: Web用の軽量な3Dファイル形式
  • MP4/GIF: アニメーションとして利用

2. Figmaへのインポート

エクスポートしたファイルをFigmaにインポートし、デザインプロジェクトに統合します。

3. プロトタイプに組み込む

Figmaのプロトタイプ機能を活用して、3D要素を含むインタラクティブなプロトタイプを作成します。

クライアントやチームとの共有

Figmaプロジェクトの共有
プロジェクトをチームと共有し、デザインの確認やフィードバックを受け取ります。

Blenderビジュアライゼーションの活用
クライアント向けプレゼンで、3Dモデルやアニメーションを活用し、デザインの可能性を最大限にアピールします。

まとめ

Blenderプラグインは、Figmaの2DデザインとBlenderの3Dモデリングを結びつけるための優れたツールです。製品デザインのモックアップやインタラクティブなプロトタイプの作成、プレゼンテーション資料の強化など、さまざまなシーンで活用できます。 操作手順もシンプルで、Figmaからデザインをエクスポートし、Blenderで編集し、再統合することがスムーズに行えます。このプラグインを使うことで、デザインプロジェクトに新しい次元を加えることができます。 ぜひBlenderプラグインを試して、クリエイティブな可能性を広げてみてください!

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