
モバイルアプリやWebアプリのUIデザインにおいて、メニューの配置やデザインはユーザーの操作性に大きな影響を与えます。その中でも「ケバブメニュー」と「ミートボールメニュー」は、いずれも3点リーダー(縦もしくは横の3つの点)を使用したメニューであり、しばしば混同されがちです。しかしこれらを適切に使い分けることで、より直感的な操作を提供することができます。
本記事ではケバブメニューとミートボールメニューの違いを明確にし、それぞれの適切な使い方について詳しく解説します。
ケバブメニューとは?
ケバブメニューの特徴
ケバブメニュー(Kebab Menu)は、縦に並んだ3つの点(⋮)を使用するメニューです。主にAndroidアプリやGoogleのデザインガイドラインにおいて多用されており、以下のような特徴があります。
- メニュー項目が「オプション」や「設定」に関連している
- ページの右上または右側に配置されることが多い
- 主に追加の操作を提供するために使用される
- 視覚的に控えめで、コンテンツの邪魔をしない
ケバブメニューの使用例
- テキストエディタで「コピー」「削除」「詳細を表示」といったアクションを提供する。
- SNSアプリで、投稿の管理(削除・編集・シェア)を行う。
- ファイル管理アプリで、ファイルのリネームや詳細情報の表示などを行う。
ミートボールメニューとは?
ミートボールメニューの特徴
ミートボールメニュー(Meatball Menu)は横に並んだ3つの点(…)を使用するメニューです。iOSアプリやWebアプリに多く見られ、以下の特徴があります。
- コンテキストメニューとして使用されることが多い
- ツールバーやナビゲーションバー内に配置されることが多い
- 他のUI要素と並列に並ぶことで、操作性を向上させる
- 主要なアクションではなく、補助的なオプションを提供する
ミートボールメニューの使用例
- ブラウザで「ブックマーク」「履歴の管理」「設定」などのオプションを表示する。
- 音楽アプリで「プレイリストに追加」「曲情報を表示」「ダウンロード」などのアクションを提供する。
- タスク管理アプリで、「タスクを削除」「リマインダーを設定」などを行う。
ケバブメニューとミートボールメニューの適切な使い分け
どちらのメニューも「追加のオプションを表示する」という目的は共通していますが、使い方を間違えるとユーザーの混乱を招く可能性があります。以下のガイドラインを参考に、適切な選択をしましょう。
コンテンツの種類に応じた選択
- ケバブメニュー(⋮)は、アイテム単位のオプションに適用
- 例: 投稿ごとの操作(削除、編集、共有)
- ミートボールメニュー(…)は、全体的なオプションに適用
- 例: アプリ全体の設定や機能(フィードバック送信、ヘルプ表示)
ユーザー体験を考慮した選択
- ユーザーがすぐに見つけられるよう、操作頻度が高いメニューはボタンとして直接表示
- メニューを開いたときの直感的な理解度を考慮し、適切なアイコンを選択
- プラットフォームごとのUIガイドラインに従う(例: Androidではケバブメニューを多用)
プラットフォームごとの違い
プラットフォーム | ケバブメニュー(⋮) | ミートボールメニュー(…) |
---|---|---|
Android | 設定や追加オプションに適用 | 一部のアプリで使用されるが一般的ではない |
iOS | あまり使用されない | ツールバーやアクションメニューに多用 |
Web | オプションメニューとして使用 | コンテキストメニューやナビゲーションメニューで使用 |
まとめ
ケバブメニューとミートボールメニューは、どちらも補助的な操作を提供するためのUI要素ですが、適切に使い分けることでユーザー体験を向上させることができます。
基本ルールのおさらい
- ケバブメニュー(⋮)は「個別アイテムのオプション」に適用
- ミートボールメニュー(…)は「全体またはコンテキストに応じたオプション」に適用
- プラットフォームのUIガイドラインに従う
- ユーザーの利便性を最優先し、適切な配置を選択する
UIデザインの細部にこだわることで、より直感的で使いやすいアプリやWebサイトを提供できます。ぜひ適切なメニュー選びを心がけてみてください。
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