職場では、Claude Code を使っていることを言っていません。
隠しているというほどではないのですが、積極的には話していない。なぜかを考えてみると、理由がいくつかあって、その理由が自分でも少し面白かったので、書いてみます。
「ずるい」と思われそうだから、というのが正直なところ
一番大きいのはこれです。「AIに書いてもらったの?」という目で見られることへの、少しの恐れ。
たとえば、会議の議事録を30分でまとめてきたとき。以前なら1時間かかっていた作業です。「早いね」と言われて、「Claude Code 使ったんです」と言えるかというと、なんとなく言いにくい。「じゃあ自分でやってないじゃん」という反応が来るかもしれない、という予感があります。
これは根拠のない恐れかもしれません。でも、「AIを使ったかどうか」を評価軸にしてくる人が、職場にゼロではない気がしている。
もう一つの理由:教えることが面倒、という自分への正直な観察
もし「Claude Code、すごく便利ですよ」と言ったら、「どうやって使うの?」という話になります。そうなると、使い方を説明して、一緒に試して、うまくいかなかった部分をフォローして……という流れが容易に想像できます。
それが面倒、というのも正直あります。教えることで生産性が上がるのは相手だけで、自分は時間を使うことになる。この計算をしている自分が少しいやらしい気もしますが、なかったことにはできない。
でも本当の理由は、もう少し深いところにある気がする
少し落ち着いて考えると、「言えない」のは別の理由もある気がします。
Claude Code を使って仕事が速くなったとき、その「速さ」は正当に評価されるべきか、という問いが自分の中にあるのかもしれません。努力や時間ではなく、ツールによって生まれた速さは、「自分の能力」として語っていいのか。
もちろん、良いツールを選んで使いこなすことも能力の一つです。理屈ではわかっています。でも、感覚としてまだ整理がついていない。そのあやふやさが、「まあ言わなくていいか」につながっているのかもしれません。
同じように「言えない」人は、けっこういると思う
これを書いたのは、自分だけがこういう状況にあるわけじゃないだろう、という感覚があるからです。Claude Code に限らず、AIツールを使っていることを職場で言い出せない人は、意外と多いんじゃないかと思っています。
使っていることを言える環境と、言えない環境がある。その違いは組織文化によるところが大きくて、個人の問題だけじゃない。でも今のところ自分は「言えない環境」にいて、それはそれで別に悪いことでもないかな、と思っています。
ツールは手段であって、アウトカムが良ければいい。そう割り切れる日が来るかどうか、まだわかりません。