Googleが提供する次世代AI「Gemini」はチャットだけでなく、ドキュメント作成、コード生成、アイデアの整理など多岐にわたる用途で注目を集めています。その中でも特に便利なのが、無料でスライド(プレゼン資料)を自動作成できる機能です。
この記事ではGeminiを使ってスライドを無料で作成する方法と、実際に使えるプロンプト(指示文)を具体的に紹介します。AI初心者でも使いこなせるよう、ステップバイステップで解説しています。
Geminiとは?スライド作成に使える理由
Gemini(ジェミニ)はGoogleが開発したAIモデルで、かつての「Bard(バード)」の後継としてリリースされました。Geminiは自然な言語理解と生成に優れており、質問応答だけでなく資料作成やブレインストーミングにも活用できます。
Geminiを使えばプレゼン資料の構成、文章、デザインのアイデアまでAIがサポートしてくれるため、資料作成の手間を大幅に削減できます。
Geminiでスライドを無料で作成するメリット
- 完全無料で使える(2025年6月現在)
- ブラウザ上で完結、インストール不要
- プロンプトを入力するだけでプレゼンの骨組みが完成
- Googleスライドと連携して自動で資料を出力可能
- 日本語対応&自然な構成が可能
特に忙しいビジネスパーソンやプレゼン資料作成が苦手な学生にとって、大きな助けとなります。
必要な準備:GoogleアカウントがあればOK
Geminiを使うために必要なのは、以下の2つだけです。
- Googleアカウント(無料)
- Google Chromeなどのブラウザ
Geminiは、https://gemini.google.com/ にアクセスするだけで利用可能です。追加のアプリや拡張機能は不要です。
ステップ1:Geminiにアクセスする
- ブラウザで「gemini.google.com」にアクセス
- Googleアカウントでログイン
- チャット欄にプロンプトを入力する
これだけでAIとのやりとりが始まります。
ステップ2:プロンプトでスライド作成を依頼する
ここが最も重要なポイントです。AIに正確に意図を伝えるために、わかりやすく、具体的なプロンプトを使いましょう。
▼ 基本のプロンプト例
「営業成果を上げるコミュニケーション術」というタイトルで、プレゼン資料のスライド構成を作ってください。全体で10枚程度、1枚ごとにスライドタイトルと本文内容を出力してください。このようなプロンプトをGeminiに入力すると、以下のようなスライド案を自動生成してくれます。
▼ 出力例(抜粋)
- タイトルスライド:「営業成果を上げるコミュニケーション術」
- イントロ:「営業で成果が出ない理由」
- スライド3:「第一印象の重要性と改善法」…
この段階でスライド構成と本文案が完成します。
ステップ3:Googleスライドと連携して出力する
Geminiのスライド案をそのままGoogleスライドに展開するには、以下のように指示します。
▼ 具体的なプロンプト例
上記のスライド構成をもとに、Googleスライド用の資料を作成してください。各スライドにタイトルと本文を含めてください。このプロンプトを入力すると、Geminiは自動的にGoogleスライドと連携して新しいスライド資料を生成し、そのリンクを表示します。
クリック一つで編集可能なGoogleスライドが完成するため非常にスムーズです。
スライド作成に使えるプロンプト例まとめ
テーマや用途別に使えるプロンプトをいくつか紹介します。
ビジネス向け
「2025年上半期の売上分析レポート」のスライド資料を作成してください。構成案とともに、各スライドの要点を出力してください。セミナー・講義向け
高校生向けに「SNSの危険性と正しい使い方」というテーマでプレゼン資料を作ってください。わかりやすく、スライドは10枚程度にしてください。自己紹介やポートフォリオ
就職活動用に「自己紹介とこれまでの経験」のプレゼン資料を作ってください。スライド5枚程度で、職歴・スキル・アピールポイントを含めてください。Geminiスライド活用のコツ
- プロンプトは「スライド枚数・目的・対象」を明記する
- 内容を一度生成してから微調整の指示を出すと精度アップ
- 生成後、手動でデザインを整えると完成度がさらに上がる
AIは構成力に優れている反面デザインの細かいニュアンスはまだ人間の調整が必要です。基本構成をGeminiに任せ、デザインは自分で整えるという使い方が最も効果的です。
よくある質問(FAQ)
Q:Geminiで作ったスライドは商用利用できる?
A:作成した資料は自分のコンテンツとして利用可能です。生成された情報の正確性は自分で確認しましょう。
Q:Geminiで画像付きのスライドは作れますか?
A:現時点では画像挿入は手動になりますが、Geminiに画像の説明や挿入すべきアイデアを相談することは可能です。
Q:プロンプトをもっと工夫したいときは?
A:具体的なスライド枚数、対象読者、目的を明確に伝えると精度が上がります。例文を一緒に入れるとより良い結果になります。
まとめ:Gemini Advancedは価値ある投資か?
Geminiを使えばこれまで数時間かかっていたスライド作成がわずか数分で自動化できます。無料でしかも高精度。プレゼン資料に悩んでいた方にとってはまさに革命的なツールです。
これからの時代、AIにアウトラインを任せて人間は企画と判断に集中する。そんなプレゼン作成の新しいスタイルがGeminiによって始まっています。
他にもクリエイターの収入アップ方法も紹介しているので、自分の給与に違和感がある方は覗いていってみてください。