スマホやPCで会議、インタビュー、講義などの音声を録音したはいいけれど、「これを文字に起こすのが大変……」と感じたことはありませんか?
そんなときに役立つのがGoogleのAIアシスタント「Gemini(旧Bard)」です。この記事ではGeminiを使って無料で文字起こしを行う方法を、手順・活用例・注意点を含めてわかりやすく解説します。
目次
- Geminiとは?
- Geminiで文字起こしは可能?
- Geminiで文字起こしする具体的な手順
- 無料で使える範囲と制限
- Geminiの文字起こしを活用するシーン
- Geminiで文字起こしをもっと活用するテクニック
- 注意点とよくある質問
- まとめ
Geminiとは?
GeminiはGoogleが提供する生成AIアシスタントで、自然な対話、文章生成、翻訳、要約、コードの作成など、さまざまなタスクに対応できます。2023年までは「Bard」という名称でしたが、2024年に「Gemini」としてブランド刷新されました。
このAIはテキストベースでの入力に対して人間のような文章を生成する能力を持ち、ChatGPTと並ぶ存在として注目されています。
Geminiの強みはGoogleの検索エンジンやYouTube、Googleマップなどのサービスとの統合が進んでいる点です。これによって日常的なリサーチや業務の補助に大きな力を発揮します。
Geminiで文字起こしは可能?
結論から言うとGemini単体では音声ファイルを直接アップロードして文字起こしする機能はありません。
しかし、他の無料ツールと組み合わせることでGeminiを活用した効率的な文字起こしが可能です。具体的には以下のような流れで行います。
- 音声を文字に変換できる無料ツールでテキスト化
- 変換されたテキストをGeminiに貼り付けて整形・要約・修正などを依頼
この方法なら完全無料で精度の高い文字起こしができます。
Geminiで文字起こしする具体的な手順
音声データをテキストに変換する
以下のような無料サービスを使って音声を自動でテキストに変換しましょう。
- Googleドキュメントの音声入力(Chromeブラウザが必要)
- Whisper(OpenAIの無料文字起こしモデル)を使ったツール
- YouTubeにアップして自動字幕機能を使う
- Otter.aiやNottaの無料プラン(短時間なら無料で使える)
音声が長時間の場合は、一部を切り取ってテストすることでツールとの相性を確認できます。
変換されたテキストをGeminiに貼り付ける
GoogleのGeminiページ(https://gemini.google.com)にアクセスし、Googleアカウントでログイン。
テキストをGeminiに貼り付けて、次のように依頼してみましょう。
- 「以下の内容を読みやすく整形してください」
- 「冗長な部分を省いて簡潔にしてください」
- 「議事録風にまとめてください」
- 「この会話を記事用に整えてください」
Geminiは与えられたテキストに対して高精度な編集・要約が可能なので、非常に効率的です。
無料で使える範囲と制限
用途次第で評価が真逆になる
Geminiは基本的に無料で利用可能ですが、以下のような制限があります。
- 文字数制限(プロンプトの入力上限)
- 同時に処理できるテキストの量に限りがある
- 音声ファイルの直接処理は不可
有料版(Gemini Advanced)にアップグレードすると、より長文の処理や高度な編集が可能になりますが、文字起こし目的なら無料版でも十分実用的です。
Geminiの文字起こしを活用するシーン
以下のようなシーンでGeminiの文字起こし編集能力が活躍します。
- 会議の議事録作成
- 音声を記録し、要点を抜き出して議事録形式に整形
- インタビューの原稿化
- 話し言葉を文語に変換して記事用に編集
- 講義やセミナーの要約
- 長時間の講演を数分で読める要約に
- ポッドキャストの文字起こし
- 内容を記事として再利用可能
- SNS用コンテンツの生成
- 録音した音声からツイートやインスタ投稿文を生成
- YouTubeの動画スクリプト作成
- 話し言葉をそのまま原稿に
Geminiで文字起こしをもっと活用するテクニック
Geminiの強みを活かすには、単なる文字起こしに留まらず、そこからさらに一歩踏み込んだ使い方が効果的です。
トーンの調整
「柔らかめの文章にしてください」「ビジネス風に整えてください」など、トーンを指定することで文章の雰囲気をコントロールできます。
要点抽出
長文をそのまま使うのではなく、「この文章の要点を5つにまとめてください」と依頼することで、プレゼンや資料作成にも転用可能です。
多言語化
Geminiは翻訳にも対応しているため、日本語の文字起こし文を英語や中国語に変換することも簡単です。海外向けのコンテンツにも応用できます。
SEO記事化
インタビュー音声から文字起こしした内容を、SEOキーワードを意識したブログ記事に変換してもらうことも可能です。「この内容をSEO記事にしてください」と依頼してみましょう。
注意点とよくある質問
Q1. Geminiに音声ファイルをそのまま送れますか?
いいえ、音声ファイルの直接処理はできません。必ず文字に変換した後で貼り付けてください。
Q2. 無料でどれくらい使えますか?
2025年6月時点では、日常的な利用であれば無料版で十分な回数利用できます。
Q3. 個人情報や機密情報は大丈夫?
Geminiに機密情報を入力するのは避けましょう。機械学習の特性上、データが蓄積されるリスクがあります。
Q4. GeminiとChatGPTの違いは?
どちらも優れた生成AIですが、GeminiはGoogleサービスとの統合性が高く、検索情報の反映が早いという特徴があります。一方、ChatGPTは拡張性と会話の柔軟さに優れています。
Q5. スマホだけで完結できますか?
はい。音声録音から文字起こしツール利用、Geminiへの入力まで、すべてスマートフォンで完結可能です。
まとめ|Geminiと無料ツールの組み合わせで効率的な文字起こしを
Gemini自体には音声を直接文字にする機能はありませんが、無料の文字起こしツールと組み合わせることで、強力な文字起こし&編集ツールとして活用できます。
音声→テキスト変換は無料の音声入力ツールを使い、その後の編集・整形・要約をGeminiに任せる。この2ステップだけで、手間を大幅に削減できます。
特にビジネスの現場では議事録やインタビューの文字起こしが日常的に発生します。Geminiの活用は、そうした作業の効率化に大きく貢献します。
今後も生成AIは進化していくことが予想されます。Geminiを活用した文字起こしの手法を身につけておくことは、情報整理やコンテンツ制作の強力な武器となるでしょう。
これから文字起こしを効率化したい方は、ぜひこの方法を試してみてください。
他にもクリエイターの収入アップ方法も紹介しているので、自分の給与に違和感がある方は覗いていってみてください。