企業がWebサイトやロゴ、パンフレットなどを外注する際、期待に反して「ダサい」デザインが納品されてしまうことがあります。見た瞬間にテンションが下がる、恥ずかしくて公開したくない――そんな経験をした方もいるでしょう。この記事ではダサいデザインを納品してくる制作会社の特徴を8個にまとめて紹介します。制作会社選びで失敗しないための参考にしてください。
アクセシビリティの概念がない
制作過程でアクセシビリティという言葉が全く出てこないような制作会社もあり、全て感覚だけでデザインしている可能性があります。少数の制作会社にありがちで、1名のアートディレクターが全デザインを監修している可能性があリます。
この場合、制作物がそのアートディレクター1名のスキルに依存しています。
特に黄色の扱いは難易度が高く、スキルの浅いデザイン会社だとコントラスト比を守れていないことにも気づけていないケースがあるので注意しましょう。
単純にセンスがない
デザインとは面白いもので、「いいデザイナー」でなければ「いいデザイン」を見極めることができません。駆け出しデザイナーは自分の作品を最高だと感じ、ベテランデザイナーの作品をよくないと主張してる光景はこの世界ではあるあるです。
これは単純に経験やセンスによる差分で、審美眼のないデザイナーは悪いデザインを良いデザインと評価し、悪いデザインを良いデザインと評価します。
わかりやすく例えると一流の画家でなければピカソの良さはわからないのと同じで、これはデザインにも当てはまる部分があります。
コーポレートサイトがその会社が一番良いと感じているデザインの可能性が高いため、制作依頼する際は必ずコーポレートサイトをチェックしましょう。
案件規模(ページ数が多い)=スキルが高いと勘違いしている
この業界でありがちなのが「何ページ規模の案件を受注したか」という指標で技術力をアピールするケースです。
ECやポータルサイトであれば1000ページ以上の規模、当ブログでも300ページ規模のサイトの位置付けになりますが、経験上類似ページの情報更新が多く「運用保守」に近いもので、技術というよりディレクション領域のデリバリに近い話です。
更に言うと、現場ではページカテゴリによって分業されているケースが多く、1人が実際に担当するのは数ページであり、DBに検索をかけて情報を洗い出すようなまとめ役もExcel業務だったりと、技術力とは関係のない内容です。
このような実態である、「案件規模」の話を技術力としてアピールしてくる制作会社には注意しましょう。
トレンドに疎い
Webデザインやグラフィックの世界では、トレンドの変化が早いです。にもかかわらず数年前のテンプレートをそのまま使い回しているようなデザインを上げてくる会社は情報感度が低い証拠。古臭い印象を与えるサイトでは、集客にも悪影響を及ぼします。
無駄に装飾が多い
グラデーション、ドロップシャドウ、立体的なボタンなど、今の時代にそぐわない装飾を多用する会社も危険です。「凝って見える=良いデザイン」と勘違いしているケースが多く、結果としてデザインがうるさく、見る人にストレスを与えます。
スマホ対応が甘い
レスポンシブデザインやモバイルファーストが当たり前の時代にスマホで見たときの体裁が崩れていたり、ボタンが押しにくかったりするのは大問題。ユーザー視点が欠如しており、結果的にダサく見える原因となります。
フィードバックに対する反応が鈍い
修正依頼に対して「できません」「やったことがありません」と言い訳をする制作会社は、柔軟性に欠けます。また指摘された点を的確に修正できない場合、そもそもデザインの基礎ができていない可能性も。
デザイナーの顔が見えない
ディレクターだけが前面に出て、実際に誰がデザインしているのかわからない会社は要注意です。スキルのあるデザイナーが社内にいない場合や、外注で安く済ませているケースもあります。案件ごとに品質のばらつきが出やすいです。
ダサいデザインを避けるために
制作会社選びで重要なのは「実績」と「コミュニケーション力」と「感性の一致」です。事前にしっかりポートフォリオを見て、自社のブランディングに合ったテイストかを確認しましょう。可能であれば担当デザイナーと直接会話し、相手の理解力や提案力もチェックすることが大切です。
また「安さ」だけを基準に制作会社を選ぶのも危険です。安い制作費には安い理由があるもの。見た目がダサく、使いづらいサイトではむしろ損失になる可能性もあります。
まとめ
「ダサいデザイン」を納品してくる制作会社には共通した特徴があります。発注前にこれらのポイントをチェックすることで失敗のリスクを減らせます。ビジネスにおいてデザインは信頼や価値を伝える重要な要素。だからこそ慎重なパートナー選びが欠かせません。
今後制作会社に依頼する予定のある方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
他にもクリエイターの収入アップ方法も紹介しているので、自分の給与に違和感がある方は覗いていってみてください。