デザインプロジェクトが大規模になると、スタイルの管理が難しくなることがあります。Figmaの「Style&Variables Organizer」プラグインを利用すれば、プロジェクト全体のスタイルを効率的に整理し、一貫性のあるデザインを維持することができます。本記事では、「利用シーン」と「操作方法」の2つのセクションに分けて、このプラグインの使い方を詳しく説明します。
利用シーン
スタイルの一貫性を保つための整理
プロジェクトが進行する中で、意図せずスタイルが重複したり、命名規則が崩れたりすることはよくあります。「Style&Variables Organizer」を使うことで、テキストスタイルやカラー、エフェクトの重複を見つけて整理することができます。一貫したスタイルガイドを維持するための強力なツールです。
チームでのデザインコラボレーション
大人数のチームでプロジェクトを進める際には、異なるメンバーが作成したスタイルが混在し、管理が煩雑になることがあります。このプラグインを利用すれば、チーム全員が同じスタイルを参照できるように整理することができます。
パフォーマンスの最適化
無駄なスタイルや重複したスタイルが多いと、Figmaファイルが重くなります。「Style&Variables Organizer」を使って不要なスタイルを削除すれば、ファイルサイズを軽くし、パフォーマンスを向上させることができます。
デザインシステムの維持
デザインシステムを運用している場合、スタイルの整理はとても重要です。新しいコンポーネントやスタイルが追加される際にも、このプラグインを使うことで簡単に統一感を保つことができます。
操作方法
プラグインのインストール
1.Figmaの画面下部にあるプラグインをクリックします。
2.「Plugins」タブを選択し、検索バーに「Style&Variables Organizer」と入力します。
3.プラグインが表示されたら、「実行」をクリックしてインストールを完了させます。
スタイルの読み込み
1.プロジェクトファイルを開き、右クリックして「Plugins」から「Style&Variables Organizer」を選択します。
2.プラグインのウィンドウが表示され、ファイル内のすべてのスタイルが読み込まれます。
スタイルの重複を検出
1.プラグインの「Duplicate Styles」タブをクリックします。
2.カラー、テキスト、またはエフェクトスタイルの重複がリストアップされます。
3.重複したスタイルを確認し、統合または削除のアクションを選択します。
スタイルの命名規則を統一
1.「Rename Styles」タブで、現在のスタイル名を確認できます。
2.プラグイン内でスタイル名を編集するか、既存の命名規則に基づいて自動的に修正する機能を使用します。
3.名前を変更したスタイルは、プロジェクト全体で自動的に更新されます。
使用されていないスタイルを削除
1.「Unused Styles」タブで、現在プロジェクト内で使用されていないスタイルを一覧表示します。
2.不要なスタイルを選択し、「Delete」をクリックして削除します。
スタイルの整理結果を確認
すべての整理が完了したら、プラグイン内のダッシュボードで結果を確認できます。一貫性のあるスタイルと軽量化されたファイルが実現されていることを確認してください。
チームへの共有
整理されたスタイルガイドをエクスポートして、チームメンバーと共有します。これにより、全員が同じ基準でスタイルを適用できるようになります。
注意点
スタイル削除に十分注意する
削除したスタイルは元に戻せないため、プロジェクトで実際に使用されていないことをしっかり確認してから削除することをお勧めします。
プラグインの権限
このプラグインを使用するには、プロジェクトへの編集権限が必要です。編集権限がない場合、一部の機能が制限されることがあります。
大規模プロジェクトでの動作時間
ファイルが非常に大きい場合、スタイルの読み込みや整理に時間がかかることがあります。
まとめ
スタイル削除の慎重な確認 削除したスタイルは元に戻せないため、プロジェクトで実際に使用されていないことをしっかり確認してから削除することをお勧めします。 このプラグインを使用するには、プロジェクトへの編集権限が必要です。編集権限がない場合、一部の機能が制限されることがあります。 大規模プロジェクトでの動作時間 ファイルが非常に大きい場合、スタイルの読み込みや整理に時間がかかることがあります。定期的に整理を行いましょう。
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