スプレッドシートを利用してデータの管理をしている方は多いと思いますが、実際どの場面を関数を利用して効率化できるのかまで把握している方は少ないと思います。
今回は一般的に利用されることの多い関数を一覧でまとめました。
どのような関数があるかを把握しておくことによって、スプレッドシートを利用中「もっと便利な方法がないかな？」と感じた際に思い返すことで役に立つかもしれません。
スプレッドシート関数一覧
スプレッドシートで使える関数一覧を用途別でまとめました。
計算する時に使う関数
SUM関数
範囲内の数値の合計を計算します。複数のセルを指定することができます。
AVERAGE関数
範囲内の数値の平均を計算します。数値の合計を数の個数で割ります。
MIN関数
範囲内の最小値を返します。数値が含まれるセルの中で最も小さい値を見つけます。
MAX関数
範囲内の最大値を返します。数値が含まれるセルの中で最も大きい値を見つけます。
ROUND関数
数値を指定した桁数に丸めます。四捨五入の基準に従います。
CEILING関数
数値を指定した基準値の倍数に切り上げます。基準値に最も近い大きい値に変換します。
FLOOR関数
数値を指定した基準値の倍数に切り捨てます。基準値に最も近い小さい値に変換します。
統計をとる時に使う関数
COUNT関数
範囲内の数値セルの個数を返します。空白や非数値セルは無視されます。
COUNTA関数
範囲内の空でないセルの個数を返します。数値、文字列、エラー値を含むすべてのセルがカウントされます。
MEDIAN関数
範囲内の中央値を返します。データセットの中央に位置する値です。
MODE関数
範囲内で最も頻繁に出現する値を返します。同じ値が複数回出現する場合に有用です。
文字列に対する関数
CONCATENATE関数
複数の文字列を結合します。複数のセルの内容を1つの文字列にまとめます。
LEFT関数
文字列の先頭から指定した文字数を返します。部分文字列を抽出するために使用します。
RIGHT関数
文字列の末尾から指定した文字数を返します。部分文字列を抽出するために使用します。
MID関数
文字列の指定した位置から指定した文字数を返します。文字列の一部を抽出します。
LEN関数
文字列の文字数を返します。空白も含めた文字数をカウントします。
論理関数
IF関数
条件に基づいて異なる値を返します。真の場合と偽の場合の値を指定します。
AND関数
すべての条件がTRUEの場合にTRUEを返します。複数の条件を同時に確認するために使用します。
OR関数
いずれかの条件がTRUEの場合にTRUEを返します。複数の条件のうち1つでも満たされる場合に使用します。
NOT関数
論理値の反転を返します。TRUEをFALSEに、FALSEをTRUEに変換します。
日付・時刻の関数
TODAY関数
現在の日付を返します。システムの日付に基づきます。
NOW関数
現在の日付と時刻を返します。システムの日時に基づきます。
DATE関数
指定した年、月、日から日付を作成します。年、月、日を数値として入力します。
DATEDIF関数
2つの日付間の日数、月数、年数を計算します。開始日と終了日を指定します。
検索・参照に使う関数
VLOOKUP関数
範囲の最初の列で指定した値を検索し、同じ行の他の列から値を返します。縦方向の検索に使用します。
HLOOKUP関数
範囲の最上行で指定した値を検索し、同じ列の他の行から値を返します。横方向の検索に使用します。
MATCH関数
範囲内で指定した値の相対位置を返します。特定の値が範囲内のどこにあるかを確認します。
INDEX関数
指定した行と列の交差点の値を返します。範囲内の特定の位置の値を取得します。
財務周りの関数
PV関数
現在価値を計算します。将来の一連のキャッシュフローの現在価値を求めます。
FV関数
将来価値を計算します。現在の投資の将来価値を求めます。
NPV関数
一連のキャッシュフローの正味現在価値を計算します。割引率を考慮に入れた現在価値を求めます。
PMT関数
ローンの毎月の支払額を計算します。一定期間にわたる一定額の支払いを計算します。
判定したい時に使う関数
ISNUMBER関数
値が数値であるかどうかを判定します。数値の場合はTRUEを返します。
ISERROR関数
値がエラーかどうかを判定します。エラーの場合はTRUEを返します。
ISEVEN関数
数値が偶数であるかどうかを判定します。偶数の場合はTRUEを返します。
ISODD関数
数値が奇数であるかどうかを判定します。奇数の場合はTRUEを返します。
