
Googleスプレッドシートで行と列を入れ替えたい場面は多々あります。たとえば縦に並んだデータを横に並べたいときや、その逆を行いたいときなどです。本記事ではスプレッドシートで行と列を入れ替える方法を、関数を使用する方法と転置して貼り付けを利用する方法の2つに分けて詳しく解説します。
TRANSPOSE関数を使う方法
TRANSPOSE関数とは?
GoogleスプレッドシートやExcelには、TRANSPOSE関数が用意されており、これを使うことで簡単に行列を入れ替えられます。
基本構文
=TRANSPOSE(範囲)
この関数を使用すると元のデータ範囲の行と列を入れ替えて、新しい場所に動的に表示できます。
TRANSPOSE関数の使い方(Googleスプレッドシート)
元データを確認
たとえば、A1:A3に次のデータがあるとします。
A1: りんご
A2: みかん
A3: バナナ
新しいセルにTRANSPOSE関数を入力
B1に次の数式を入力します。
=TRANSPOSE(A1:A3)
Enterキーを押すと、B1:D1に「りんご、みかん、バナナ」が横並びで表示されます。
動的な特性に注意
TRANSPOSE関数は元のデータと連動しているため、A1:A3の値を変更するとB1:D1の値も自動的に更新されます。
転置して貼り付ける方法
「転置して貼り付け」とは?
「転置して貼り付け」は関数を使わずにコピーしたデータを手動で行列入れ替えする方法です。元のデータと連動しないので、一度変更すれば固定されたままになります。
Googleスプレッドシートでの手順
行列を入れ替えたいデータをコピー
A1:C2のデータを選択し、Ctrl + C(⌘ + C)でコピー
貼り付け先を選ぶ(例:E1セル)
「特殊貼り付け」→「転置して貼り付け」
右クリック → 「特殊貼り付け」→「転置して貼り付け」
行と列が入れ替わった状態で貼り付けられる
この方法では、元データと独立した静的なデータとして貼り付けられます。
どちらの方法を選ぶべきか?
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
TRANSPOSE関数 | 動的に更新される | 元データを削除するとエラーになる |
転置して貼り付け | 元データの影響を受けない | データを更新するたびに手動で再実行が必要 |
- データが変動する場合 → TRANSPOSE関数
- 一度だけ行列を入れ替えたい場合 → 転置して貼り付け
まとめ
スプレッドシートやExcelで行と列を入れ替える方法として、
- TRANSPOSE関数(動的に変化するデータ向け)
- 転置して貼り付け(静的なデータ向け) の2つを紹介しました。
状況に応じて使い分けることで作業効率が向上します。どちらの方法も覚えておくと便利なので、ぜひ活用してみてください!
他にもOfficeソフトに関する記事を上げています。是非色々見てみてください。