
Google スプレッドシートを使用していると、ファイルのオーナー(所有者)を変更したい場面が出てくることがあります。例えば、会社のプロジェクトで管理していたスプレッドシートを他の担当者に引き継ぐ場合や、退職する社員のスプレッドシートを別の管理者に移譲する場合です。本記事ではGoogle スプレッドシートのオーナーを変更する具体的な手順や注意点について詳しく解説します。
スプレッドシートのオーナーを変更する手順
オーナー変更が可能な条件
Google スプレッドシートのオーナー変更を行うためにはいくつかの条件があります。
- Google ドライブに保存されている Google スプレッドシートであること
- 現在のオーナーがスプレッドシートを作成または所有していること
- オーナー変更する相手が Google アカウントを持っていること
- オーナー変更する相手が編集権限を持っていること
オーナー変更の具体的な手順
Google スプレッドシートを開く
Google ドライブにアクセスし、オーナー変更したいスプレッドシートを開きます。
共有設定を開く
画面右上の「共有」ボタンをクリックします。
新しいオーナーを追加
「ユーザーやグループを追加」の欄に、新しいオーナーに設定したい相手のメールアドレスを入力します。
追加後、権限を「編集者」に設定し、「送信」ボタンを押します。
オーナー権限を移行する
追加したユーザーの右側に表示される権限リストをクリックします。
「オーナーにする」を選択します。
確認メッセージが表示されるので、「はい」をクリックして確定します。
オーナー変更の確認
オーナーが変更されると、元のオーナーは編集者または閲覧者になります。
新しいオーナーに、適切な権限が付与されていることを確認しましょう。
変更後の影響
オーナーを変更すると以下の影響があるため注意が必要です。
- 元のオーナーは削除できる
- 新しいオーナーは、元のオーナーのアクセス権を削除できます。
- オーナー変更後は取り消せない
- 一度オーナーを変更すると、元に戻すことはできません。変更前に十分確認しましょう。
- ストレージの所有権も変更される
- スプレッドシートの保存場所は、新しいオーナーの Google ドライブに移行されます。
オーナー変更ができない場合の対処法
組織の管理ポリシーによる制限
Google Workspaceの管理者がオーナー変更を制限している場合があります。その場合は管理者に相談し、必要な権限を付与してもらう必要があります。
共有権限が適切に設定されていない
オーナー変更する相手が「編集者」として追加されていない場合、オーナー権限を移行できません。一度共有設定を確認し適切な権限を付与しましょう。
Google ドライブの仕様変更の影響
Google のポリシー変更によりオーナー権限の移行ルールが変わることがあります。最新の情報を Google の公式ヘルプページで確認することをおすすめします。
オーナー変更ができない場合の代替策
もしオーナー変更ができない場合は、次のような代替策を検討しましょう。
新しいスプレッドシートを作成してデータを移行する
オーナー変更ができない場合は新しいスプレッドシートを作成し、元のデータをコピーする方法があります。
1.元のスプレッドシートを開く
2.全データを選択(Ctrl + A / Command + A)
3.コピー(Ctrl + C / Command + C)
4.新しいスプレッドシートを作成し、貼り付け(Ctrl + V / Command + V)
5.新しいスプレッドシートを共有し、適切なオーナーを設定
スクリプトを活用する
Google Apps Script を利用して、自動的にデータを移行するスクリプトを作成することも可能です。
function copySpreadsheet() {
var ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
var newSS = ss.copy("新しいスプレッドシート");
var newFile = DriveApp.getFileById(newSS.getId());
var folder = DriveApp.getFolderById("新しいオーナーのフォルダID");
folder.addFile(newFile);
}
このスクリプトを実行すると現在のスプレッドシートのコピーが作成され、指定したフォルダに保存されます。
まとめ
スプレッドシートのオーナー変更は適切な手順を踏めば簡単に行えます。ただしオーナー変更後は元に戻せないため、慎重に作業を進める必要があります。組織のポリシーや Google の仕様変更によって制限がある場合は、代替策を活用してデータを移行しましょう。
このガイドを参考にスムーズにスプレッドシートのオーナー変更を進めてください!
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