
近年副業を解禁する企業が増え、働き方も多様化しています。その中で注目を集めているのがウーバーイーツ(Uber Eats)や出前館、Woltなどのフードデリバリー配達員という副業です。スマホと自転車、バイクがあれば始められるため、自分の空いた時間に働ける自由度の高さが魅力ですが、「実際に稼げるのか?」「会社にばれないのか?」という不安を持つ人も少なくありません。本記事ではフードデリバリー配達員の副業事情を現実的な視点から解説します。
フードデリバリー配達員の仕事内容とは
フードデリバリー配達員の主な仕事はアプリを通じて注文が入った料理を店舗で受け取り、注文者の元へ届けるというシンプルなものです。基本的にはアプリがルートを示してくれるため、土地勘がなくても対応可能です。
服装も自由でスーツや制服は不要。登録から実際に配達を始めるまでの手続きも比較的簡単で、審査も数日で完了します。そのため会社員が休日や仕事後に副業として取り組むには非常に始めやすい環境です。
実際の収入はどれくらい?
稼げるかどうかは稼働する時間帯やエリアによって大きく変わります。
- 平日の昼間
- 注文は少なめ。単価も高くない。
- 平日の夜間・週末
- 注文が集中しやすく、ブースト(報酬の割増)も付きやすい。
- 雨の日や悪天候
- 配達員が少ないため報酬が高くなりやすい。
平均的には1時間あたり1,000〜1,500円程度が目安です。効率よく動ける人であれば1日4時間の稼働で月に5〜6万円を稼ぐことも可能です。
ただし、ガソリン代や車両のメンテナンス費用、保険などの自己負担がある点には注意が必要です。
稼ぐためのコツ
- ピークタイムを狙う
- 昼食時(11時〜14時)、夕食時(17時〜20時)を中心に稼働する。
- 高需要エリアで活動する
- 駅前や飲食店が多いエリアは注文が集中しやすい。
- 複数サービスを掛け持ちする
- Uber Eatsと出前館、menuなどを同時に使うことで、待機時間を減らせる。
- 移動効率を考える
- 無駄な移動がないよう、次の注文を見越して待機場所を選ぶ。
副業が会社にばれるリスク
一番の不安要素は、「副業が本業の会社にばれないか?」という点でしょう。
会社にばれる主な経路は以下の3つです。
- 住民税からばれる
副業で得た所得を確定申告し、住民税が本業の給与と合算されると、市区町村から会社に通知される住民税額が通常より多くなり、経理担当が気づくことがあります。
→ 対策:確定申告の際に「住民税は自分で納付」にチェックを入れる。これにより副業分の住民税は自分で支払うことになり会社には通知されません。
- 同僚や上司に見つかる
配達中に知人や上司とばったり会ってしまうケースもあります。特に自宅近辺や職場近くで配達する場合はリスクが高まります。
→ 対策:配達エリアを職場から離れた場所に設定する。深夜や休日など、人に会いづらい時間帯を選ぶ。
- SNSやネット上で発覚
副業の様子をSNSに投稿した結果、情報が広まり会社に伝わることもあります。
→ 対策:副業についての発信は控える。匿名でも写真や位置情報から特定されるリスクがあります。
法的・契約上の注意点
会社の就業規則に「副業禁止」と明記されている場合、副業そのものが懲戒対象になる可能性があります。
とはいえ労働時間外にフードデリバリーをすること自体は違法ではありません。問題になるのは本業に支障が出たり、競業にあたるような業務を行ったりした場合です。
→ 対策:就業規則を事前に確認し、できれば総務や上司に相談するのがベスト。難しい場合は前述のばれない工夫をしながら慎重に行動しましょう。
メリットとデメリットを整理
メリット
- 好きな時間に働ける
- 初期費用がほとんどかからない
- 体を動かす仕事で健康にも良い
デメリット
- 天候に左右される
- 収入が安定しない
- 税金や確定申告の手間がある
- ばれるリスクがゼロではない
結論:副業としてアリだが、戦略が必要
フードデリバリー配達員は副業として十分に選択肢になります。特に自由な時間が多い人や、短時間で効率よく稼ぎたい人には向いています。ただし収入面・税金・ばれるリスクといった要素を事前に理解し、戦略的に動くことが大切です。
無計画に始めると思ったより稼げず、最悪の場合は会社との信頼関係にも影響する可能性があります。始める前に情報を整理し、自分のライフスタイルや職場環境と照らし合わせて無理なく続けられるかを見極めましょう。
副業のまとめ記事も作成してますので参考にしてみてください。