
近年副業として人気が高まっている「動画編集」。YouTubeやTikTokの成長、企業による動画活用の増加により動画編集者の需要は年々高まっています。一方で未経験から始められるのか、何にどれくらいお金がかかるのか、どのくらい稼げるのかといった疑問も多く聞かれます。
この記事では未経験から動画編集を始めるためのステップ、初期費用や経費、そして報酬の目安と単価の上がり方について、現実的な視点から解説します。
未経験から動画編集を始めるまでのステップ
ステップ1:必要な機材をそろえる
未経験でも始められるとはいえ、最低限の環境は必要です。まず用意するのは以下の3つ。
- PC(できればメモリ16GB以上、SSD搭載のもの)
- 動画編集ソフト(無料ならDaVinci Resolve、有料ならAdobe Premiere Proなど)
- ヘッドホンやモニター(細かい音声調整や色確認に使う)
安いノートパソコンでは処理に時間がかかりすぎて作業効率が悪くなるため、性能にはある程度こだわる必要があります。
ステップ2:基礎スキルを学ぶ
未経験から始めるならまずは動画編集の基礎知識とツールの使い方を学びましょう。主な方法は以下の通り。
- YouTubeなど無料の学習動画
→ まずは無料の情報で全体像を掴む。 - 有料オンラインスクール(例:Udemy、MovieHacksなど)
→ 基礎から実践まで体系的に学びたい人向け。 - 実際に動画を作ってみる
→ 編集は「慣れ」が命。まず1本、自分で仕上げてみることが大事。
最初から完璧を目指す必要はありません。まずは手を動かして覚えることが重要です。
ステップ3:実績を作る
クラウドソーシングで仕事を受けるには、ポートフォリオ(編集実績)があると有利です。
- 自分のYouTubeチャンネルを作って練習動画を投稿
- フリー素材や家族・友人の映像でサンプル動画を制作
- 無償で動画編集の仕事を受けて実績を作る
未経験でも「これだけできる」という証明があれば、案件獲得のハードルは下がります。
初期費用・ランニングコスト
未経験から始める場合、動画編集にかかる費用はおおよそ以下の通りです。
項目 | 費用の目安 |
---|---|
PC(中〜上級スペック) | 10万〜20万円 |
動画編集ソフト | 無料〜月額2,728円(Adobe Premiere Pro) |
オンライン講座 | 1万円〜5万円 |
外付けHDD/SSD | 約1万円 |
サブスク素材(音楽・効果音など) | 月額1,000〜3,000円 |
最小限で始めるなら10万円以下でも可能ですが、長く続けていくことを考えるとある程度の初期投資は必要です。
どこで仕事を取るのか?
主な仕事の受注先
- クラウドソーシングサイト(例:クラウドワークス、ランサーズ、ココナラ)
- SNSでの募集(TwitterやXなど)
- 知人・友人経由の紹介
- 自分で営業する(YouTuberや店舗向けなど)
特に最初はクラウドソーシングを使うのが現実的です。競争はありますが、実績を積めば徐々に条件の良い案件が取れるようになります。
動画編集の単価と上がり方
初心者の相場
未経験で始めた場合、1本あたり1,000円〜3,000円くらいが相場です。正直、割に合わないと感じるかもしれません。ただし、最初の目的は「実績作り」なので、ここはステップと割り切りましょう。
経験者の相場
1〜3ヶ月程度でスキルと実績を積み、クライアントとの信頼関係ができると、1本5,000円〜10,000円の案件が増えてきます。
さらに、
- ディレクションも請け負う
- YouTube運用のアドバイスができる
- サムネイル作成や字幕入れなどの+αができる
こういった付加価値を提供できると、1本2万円以上の案件も見えてきます。
単価アップのコツ
- 納期厳守と丁寧なコミュニケーション
- クオリティを安定させる
- 提案力をつける(「こうした方がもっと良くなります」など)
- クライアントの目的を理解する
編集技術だけでなく信頼と提案力が単価アップの鍵になります。
副業としてどのくらい稼げるのか?
未経験から副業として始めた場合、最初の1〜2ヶ月は月1万円稼げれば良い方です。ただし3ヶ月ほど継続すれば月5万円〜10万円は十分現実的。副業としては悪くない収益です。
フリーランスや副業から本業へ移行している人も少なくなく、「月30万円以上稼ぐ動画編集者」もSNSなどで実在します。ただし、そうした人たちは営業力・提案力・納品スピード・人脈作りにも長けている点を忘れてはいけません。
まとめ:動画編集は「続ける力」と「学ぶ姿勢」がカギ
未経験から動画編集を始めるには多少の初期投資と学習時間が必要ですが、正しく努力すれば副業として十分成り立ちます。始めは低単価で厳しいかもしれませんが、スキルと実績を積み上げていけば単価アップや安定収入も可能です。
ポイントは「まずやってみること」。完璧を目指さず1本でも多く動画を作ることが成長への近道です。
副業のまとめ記事も作成しているので、参考にしてみてください。