Manus には、情報収集だけでなく「PC 操作の自動化」に関わる機能がある。My Computer 機能と呼ばれる機能で、ブラウザ操作やファイル操作を自律的に行うことができる。
実際に使ってみて、「PC 操作の自動化」がどこまで来ているかを確認した。期待していたことと、実際にできたこと・できなかったことを率直に整理する。
My Computer 機能とは何か
Manus の My Computer 機能は、AIエージェントがウェブブラウザを直接操作し、クリック・入力・スクロール・ファイル保存などのアクションを自律的に行う機能だ。
従来の「情報を調べてまとめる」に加えて、「ウェブサービスを直接操作する」という新しい次元の自動化が可能になる。
実際に試したこと
ウェブフォームへの入力
特定のウェブフォームに情報を入力するタスクを試した。単純な入力フォームであれば、Manus が自律的にフィールドを認識して入力してくれた。ただし、認証が必要なページや複雑なインタラクションが必要なフォームでは、エラーになるケースもあった。
複数ページの情報収集と保存
複数のウェブページを順番に巡回して情報を収集するタスクでは、通常の検索ベースのリサーチより精度が高い結果が得られた。特定のサイトの特定のページを順番に読み込む、という構造化された収集が得意だと感じた。
スクリーンショットの取得
特定のページのスクリーンショットを取得して分析するタスクも試した。ページの視覚的な構造を読み取り、テキストだけでは掴みにくい情報(デザインの特徴、UI の構成など)も含めて分析できる。
できたこと・できなかったこと
できたこと
- 単純なウェブフォームへの入力と送信
- 複数ページの構造化された情報収集
- ページのスクリーンショット取得と内容分析
- 特定サイトの更新状況の確認
できなかったこと・難しかったこと
- 二段階認証が必要なサービスへのログイン
- CAPTCHA が設定されたページの操作
- 複雑なインタラクション(ドラッグ&ドロップ、複数ステップの操作)
- デスクトップアプリケーションの直接操作
現時点では「できることの範囲が限られている」という印象だ。ウェブベースの単純な操作は自動化できるが、複雑なシナリオには向いていない。
どんな場面で使えるか
My Computer 機能が実用的だと感じたのは:
- 定期的に特定サイトの情報を収集するタスク(価格チェック、求人確認など)
- 複数のウェブページの情報を横断的に集めてまとめるリサーチ
- 特定ページのUI・デザインの分析が必要な競合調査
「毎回手動でやっている単純なウェブ操作」が自動化できれば、業務効率化に直結する。
今後への期待
My Computer 機能はまだ発展途上の機能だ。現時点での限界は今後のアップデートで解消されていく可能性が高い。特に、認証対応・複雑なインタラクション・より広範なウェブサービスへの対応が進むと、活用の幅が大きく広がる。
PC 操作の自動化という観点では、RPAツール(UiPath、Automation Anywhere など)が先行しているが、AIエージェントとの統合という方向性は新しい可能性を持っている。Manus の My Computer 機能の進化を引き続き注目している。
よくある質問
Q. My Computer 機能はどのプランで使えますか?
機能の提供状況はプランによって異なります。最新の情報は Manus の公式サイトでご確認ください。
Q. My Computer 機能を使うとセキュリティリスクはありますか?
AIがブラウザを操作するため、機密情報が含まれるサービスへの利用は慎重に検討してください。パスワードや個人情報を含む操作は特に注意が必要です。
Q. RPA ツールと My Computer 機能はどう違いますか?
RPA は事前に手順を定義したルールベースの自動化です。My Computer 機能は AI が状況を判断しながら操作する点が異なります。RPA は確実性が高く、My Computer 機能は柔軟性が高い反面、まだ不安定な面があります。
Q. 毎日同じサイトをチェックする作業に使えますか?
単純なチェック作業には使えます。Agents 機能と組み合わせることで、定期的な自動チェックも設定できます。
Q. My Computer 機能の今後のアップデートはどこで確認できますか?
Manus の公式ブログや X(旧Twitter)アカウントで新機能のアップデート情報が発表されます。定期的にチェックすることをおすすめします。