日本語の文書を扱う際、特に縦書きが必要な場合には一工夫が必要です。縦書きは主に日本語や中国語などで使われる書式であり、プレゼン資料やポスター、チラシなどで見栄えを良くするために使われます。本記事ではGoogleスライドで縦書きをするための具体的な方法と、その際の注意点について解説します。
Googleスライドで縦書きをする方法
図形やテキストボックスを使う方法
Googleスライドには標準で縦書きをサポートする機能がありませんが、次の手順で擬似的に縦書きテキストを作ることができます。
テキストボックスの作成
メニューの「挿入」→「テキストボックス」を選択します。
スライド内の任意の場所でクリックしてテキストボックスを作成します。
テキストを一文字ずつ改行して入力
例：「Googleスライド」
↓
G
o
o
g
l
e
ス
ラ
イ
ド
この方法では簡易的に縦書きの効果を得られます。
画像として縦書きを挿入する方法
デザイン性を保ちながら縦書きをする場合は外部ツールで縦書きのテキスト画像を作成し、それをGoogleスライドに挿入するのが便利です。
外部ツールで縦書き作成
Word、Excel、Canvaなどのツールで縦書きテキストを作成します。
作成後、スクリーンショットを撮るか、画像としてエクスポートします。
Googleスライドに画像を挿入
メニューの「挿入」→「画像」→「パソコンからアップロード」を選択。
作成した縦書き画像を選んで挿入します。
配置とサイズ調整
スライド内で画像の位置やサイズを調整します。
この方法なら、フォントや配置を自由にデザインできるため、デザイン性の高い資料に適しています。
Word Artを使って縦書きにする方法
Googleスライドの「ワードアート」を使えばタイトルや目立たせたい文字を縦書きにできます。
ワードアートの挿入
メニューの「挿入」→「ワードアート」を選択。
表示されたテキスト入力欄に、文字を一字ずつ改行して入力します。
ワードアートは装飾性が高く見出しに最適です。
縦書きを使う際の注意点
読みやすさに配慮する
縦書きは日本語の文書で自然な読み方ですが、スライド全体で使用すると視認性が低下することがあります。特に横書きテキストと併用する際には、以下の点に留意しましょう。
- 見出しや強調したい部分に限定して縦書きを使用する。
- フォントサイズを大きめにして読みやすくする。
目次の挿入
Googleスライドで使用できるフォントは縦書きにすると視認性が変わることがあります。以下のような日本語フォントがおすすめです。
- Noto Sans JP：読みやすく、モダンな印象。
- Noto Serif JP：縦書きに適した伝統的な印象。
- M PLUS Rounded 1c：親しみやすい印象。
デバイスによる表示崩れ
Googleスライドはオンラインツールであり、使用するデバイスやブラウザによって表示が微妙に崩れることがあります。
- 発表前に必ずプレビューで確認。
- 必要に応じてPDFでエクスポートし、レイアウトを固定。
英数字や記号の扱い
縦書き内に英数字や記号を含める場合、レイアウトが乱れることがあります。必要であれば、以下のように工夫しましょう。
- 英字は全角で入力。
- 改行位置を調整して見た目を整える。
縦書きを活用する具体例
プレゼンテーションでの活用
プレゼン資料のタイトルや見出しに縦書きを使うことで、和のテイストやデザインの独自性を演出できます。
- 和風のテーマを扱うプレゼン。
- デザインや広告関連の資料で視覚的なアクセントとして活用。
チラシやポスターでの活用
Googleスライドはチラシやポスター作成にも応用できます。縦書きを使うことで、伝統的で目を引くデザインを作成可能です。
- イベント告知ポスター。
- 店舗のプロモーション資料。
教育資料での活用
日本語教育や歴史資料など、縦書きが自然な読み方となる場合に役立ちます。
- 古典文学の授業用資料。
- 俳句や短歌の解説スライド。
まとめ
Googleスライドで縦書きを実現するにはいくつかの工夫が必要ですが、図形や画像、ワードアートを活用することで効果的に縦書きテキストを作成できます。
縦書きはデザイン性やテーマに合わせて部分的に使うことで、視覚的なインパクトを高めることが可能です。
プレゼンテーションや資料作成時には読みやすさやデザインのバランスに配慮しつつ、縦書きを上手に取り入れてみてください。
他にもOfficeソフトに関する記事を上げています。是非色々見てみてください。
