
近年FigmaはWebデザイン業界で広く使われるようになりました。クラウドベースでチームとリアルタイムに共同作業ができ、使いやすさと機能性を兼ね備えているため多くのデザイナーや開発者に支持されています。本記事ではFigmaを使ったWebデザインの基本的な流れと具体的なやり方を詳しく解説します。
Figmaとは?
Figmaの特徴
Figmaはブラウザ上で動作するデザインツールであり以下のような特徴があります。
- クラウドベース
- インストール不要でどこからでもアクセス可能
- リアルタイムコラボレーション
- 複数人で同時編集ができる
- 強力なプロトタイピング機能
- デザインからインタラクションの作成まで可能
- 豊富なプラグインとコンポーネント
- 作業効率を向上させるツールが揃っている
- 無料プランあり
- 初心者でも気軽に試せる
Figmaと他のツールとの違い
FigmaはAdobe XDやSketchと比較されることが多いですが、最大の違いは「クラウドベースであること」です。特にチームでの作業やリモートワークとの相性が良くバージョン管理も容易です。
Figmaを使ったWebデザインの流れ
FigmaでWebデザインを行う際の基本的な流れは以下のステップに分けられます。
1.プロジェクトの準備
2.ワイヤーフレームの作成
3.デザイン作成(UIデザイン)
4.プロトタイピングの作成
5.デザインレビューとフィードバックの反映
6.開発チームへの共有
プロジェクトの準備
まずFigmaを開き新しいプロジェクトを作成します。
1.Figmaにログインし「デザインファイルを新規作成」を選択
2.フレーム(Frame)ツールを使いデザインのキャンバスを設定(例:Desktop、Mobileなど)
3.グリッドやカラムを設定しレイアウトの基盤を整える
デザインシステムを使用する場合はコンポーネントライブラリを作成すると効率的です。
ワイヤーフレームの作成
ワイヤーフレームとはページの構成を決める設計図のようなものです。基本的な要素を配置し、ページ全体のレイアウトを決めます。
1.フレームを使ってページの構造を作成
2.長方形(Rectangle)やテキスト(Text)ツールを使用して要素を配置
3.必要に応じてコンポーネントを作成し再利用しやすくする
この段階では詳細なデザインは加えずレイアウトのバランスを確認します。
デザイン作成(UIデザイン)
ワイヤーフレームが完成したら具体的なデザインを作成します。
1.カラースキームやフォントを決定
2.ボタンやアイコンなどのコンポーネントをデザイン
3.画像やイラストを挿入し、ビジュアルを充実させる
4.レスポンシブデザインを考慮し、異なるデバイスサイズでの見え方を確認
この際コンポーネント機能を活用すると一括でデザインを更新できるため作業効率が向上します。
プロトタイピングの作成
Figmaの「Prototype」機能を使いデザインの画面遷移を設定します。
1.ボタンやリンクの遷移先を指定
2.トランジションやアニメーションを設定し、動きを確認
3.実際にクリックしながらユーザー体験をチェック
このプロセスによって静的なデザインからインタラクティブなデザインへと進化させることができます。
デザインレビューとフィードバックの反映
作成したデザインを関係者に共有しフィードバックをもらいます。
1.「Share」ボタンをクリックし閲覧・編集権限を設定
2.コメント機能を使いフィードバックを記録
3.変更点を反映し最終デザインを確定
開発チームへの共有
最終デザインが完成したら開発チームと共有し、実装へと進みます。
1.「開発」モードを使いCSSやサイズ情報を確認
2.画像やアセットをエクスポート
3.デザインの意図や動作を開発者に説明
開発モードを利用しなくても構築自体は可能です。
開発モードを使わない構築方法は以下で紹介しています。
Figmaを使いこなすためのポイント
コンポーネントとスタイルの活用
- コンポーネント機能
- 共通パーツを再利用し、デザインの統一感を保つ
- スタイル(Styles)
- カラーパレットやタイポグラフィを統一する
プラグインの活用
Figmaには多くの便利なプラグインがあります。
- Unsplash
- 無料画像を簡単に挿入
- Iconify
- 豊富なアイコンを利用可能
- Content Reel
- ダミーテキストや画像を自動生成
ショートカットを活用
作業効率を向上させるために、ショートカットを覚えると便利です。
- Shift + A
- Auto Layoutを適用
- Ctrl + D(Cmd + D)
- 要素を複製
- F
- フレームの作成
まとめ
Figmaを使ったWebデザインの流れとやり方を解説しました。基本的な流れは以下の通りです。
1.プロジェクトの準備
2.ワイヤーフレームの作成
3.デザイン作成
4.プロトタイピングの作成
5.デザインレビューとフィードバックの反映
6.開発チームへの共有
Figmaは初心者でも直感的に操作でき、経験を積むことでより高度なデザインが可能になります。ぜひこの記事を参考にFigmaを活用してWebデザインを進めてみてください!
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