
Figmaには無料版と有料版があり、無料版にはいくつかの制限があります。
本記事ではFigmaの無料版でできることと、できないことを詳しく解説します。
Figmaの無料版でできること
基本的なデザイン機能の利用
無料版でも、デザイン作成に必要な基本機能はすべて利用可能です。
- アートボード(フレーム)の作成
- シェイプやパスの描画
- テキストの追加と編集
- カラーやフォントの設定
- レイヤーの管理
- プロトタイプの作成
- コンポーネントの作成と利用
- プラグインのインストール
クラウド保存とマルチデバイス対応
Figmaはクラウドベースのツールであるため、作成したデザインは自動的にクラウドに保存されます。これにより異なるデバイスからでも同じデータにアクセス可能です。
リアルタイムでの共同編集
無料版でも複数人で同じファイルを編集するリアルタイムコラボレーションが可能です。Google Docsのように他のユーザーと同時に作業でき、コメント機能も活用できます。
プロトタイピング機能の利用
デザインを単なる静的な画像ではなく、実際にクリックやアニメーションができるプロトタイプとして動かすことができます。無料版でも基本的なプロトタイピング機能を利用可能です。
プラグインとコミュニティファイルの利用
Figmaにはデザイン作業を効率化するプラグインや、他のユーザーが公開したコミュニティファイルが豊富にあります。無料版でもプラグイン等のリソースを自由に活用できます。
Figmaの無料版でできないこと(制限されること)
チームライブラリの利用制限
無料版ではコンポーネントやスタイルをチームライブラリとして共有することができません。デザインシステムをチームで管理するには有料プランが必要です。
プロジェクトの作成制限
無料版ではプロジェクトを1つまでしか作成することができません。
編集可能なファイル数の制限
無料版ではチームスペースでの編集可能なファイルは最大3つまでに制限されます。それ以上のファイルを作成・編集するには、有料プランに加入する必要があります。
バージョン履歴の制限
Figmaには変更履歴を自動で保存するバージョン管理機能がありますが、無料版では30日分の履歴のみアクセス可能です。有料版では無制限の履歴が保存され、特定のバージョンを名前付きで管理できます。
共有リンクのアクセス管理
無料版ではデザインファイルの共有リンクに細かいアクセス制限を設定できません。リンクを知っている人なら誰でも閲覧できる形になり、細かい権限設定をするには有料版が必要です。
高度なプロトタイピング機能の制限
アニメーションのカスタマイズや高度なインタラクションの追加には一部制限があります。基本的なクリック遷移やアニメーションは使えますが、詳細なモーション設定は有料プランが必要です。
無料版と有料版、どちらを選ぶべきか?
無料版が適している人
- 個人でデザイン作業を行う人
- 基本的なUIデザインやプロトタイピングを試したい人
- 小規模なプロジェクトでの利用
- クラウドベースのデザインツールを試してみたい人
有料版が適している人
- チームでデザインを管理・共有したい人(チームライブラリが必要)
- 多数のデザインファイルを扱いたい人(無料版は3ファイルまで)
- 高度なプロトタイピングやバージョン管理が必要な人
- エンタープライズレベルのセキュリティや権限管理が必要な企業
まとめ
Figmaの無料版は個人や小規模チームにとって非常に有用なデザインツールですが、チームでの効率的なワークフローや高度な機能を求める場合には有料版が必要になります。特にチームライブラリの活用やプロジェクト管理のしやすさは、有料プランの大きなメリットです。
無料版の範囲内でも十分なデザイン作業は可能なのでまずは無料版で試し、自分の用途に合うかを判断すると良いでしょう。その上で必要に応じて有料プランにアップグレードするのがおすすめです。
他にもクリエイターの収入アップ方法も紹介しているので、自分の給与に違和感がある方は覗いていってみてください。