【Copilot】コパイロットの履歴削除のやり方

AIアシスタント「Copilot（コパイロット）」は仕事や学習の効率を大きく高める便利なツールです。マイクロソフトが提供する Microsoft Copilot や、開発者向けの GitHub Copilot を利用している方も多いでしょう。しかし使えば使うほど気になるのが 「履歴」 の扱いです。過去の入力内容や提案履歴が残ることで利便性は高まりますが、プライバシーや情報管理の観点から 履歴を削除したい と考える方も少なくありません。

本記事ではCopilotの履歴削除方法 をわかりやすく解説します。削除後に注意すべき点や効率的に利用するための設定方法も紹介します。

Copilotの「履歴」とは何か？

どのような情報が「履歴」として扱われるのかを理解しておくことが大切です。Copilotの履歴には主に次の2種類があります。

1. チャット履歴（会話履歴）
   • Microsoft Copilot（BingやEdgeで利用できるAIチャット）での入力内容や回答内容。
   • 過去の会話が残ることで、文脈を引き継いだ回答が可能になる。
2. 利用履歴・提案履歴
   • GitHub Copilotでは、エディタでの入力や補完の提案内容が記録される場合がある。
   • これによりユーザーのコーディングスタイルを学習し、より適切な提案を生成する。

履歴は「便利さ」と「プライバシー」のバランスの上に成り立っているのです。

【Microsoft Copilot】履歴削除のやり方

Bingチャット（Microsoft Copilot）の場合

Microsoft CopilotはBingやEdgeブラウザから利用できます。ここでの履歴削除方法は次の通りです。

1. Edgeブラウザを開く
   • Copilotを利用しているブラウザから操作します。
2. サイドバーのCopilotアイコンをクリック
   • 画面右側にチャット画面が表示されます。
3. チャット設定を開く
   • チャット画面右上の「…（その他）」をクリックします。
4. チャット履歴を削除
   • 「履歴の管理」または「会話の消去」を選択。
     これで現在のチャットセッションの履歴がクリアされます。
5. Microsoftアカウントの履歴削除
   長期的に保存されている履歴を削除したい場合は、以下の手順を追加で実行します。
   • Microsoftアカウントのプライバシーダッシュボード にアクセス。
   • 「アクティビティ履歴」や「検索履歴」を選び、削除ボタンをクリック。

これでMicrosoftのサーバー上に保存されている履歴も削除できます。

Microsoft 365 Copilot（WordやExcelでの利用）の場合

WordやExcelに統合されたCopilotでは、直接的に履歴を消去する機能はありません。しかしファイルの編集履歴やチャット内容はMicrosoftアカウントに紐付けられているため、プライバシーダッシュボードから削除可能 です。

手順はBingチャットの場合と同様です。特に社内利用の場合、管理者が一括で履歴管理を行うケースもあるため必要に応じて管理者に確認しましょう。

【GitHub Copilot】履歴削除のやり方

GitHub CopilotはVisual Studio CodeやJetBrains製品などに統合して使われるAIコーディングアシスタントです。履歴の削除には以下の方法があります。

VS Code上でのセッション履歴削除

• Copilotが生成した提案は基本的にローカルのセッション内で保持されています。
• 履歴をクリアしたい場合は VS Codeを再起動 するか、セッションを終了 してください。

GitHub上のデータ管理

• GitHub Copilotは利用状況に関する一部のデータをGitHubに送信することがあります。
• データ共有をオフにする方法:
  1. VS Codeの「設定」を開く。
  2. 「Copilot」を検索。
  3. 「Telemetry（テレメトリ）」の項目をオフにする。

GitHubアカウントからのデータ削除

• GitHubのアカウント設定 から「Copilot」セクションにアクセス。
• 「データ管理」や「フィードバックデータの削除」オプションを選択すれば、保存されている利用データを削除できます。

履歴削除後に注意すべきこと

履歴削除は便利ですがいくつかの注意点があります。

1. 利便性が下がる可能性
   • 過去のチャット内容を消すと、文脈を理解した回答ができなくなります。
   • GitHub Copilotの場合、スタイルやパターンを学習し直す必要があります。
2. 完全削除まで時間がかかる場合がある
   • サーバー上のデータ削除は即時ではなく、反映に数時間〜数日かかることがあります。
3. 組織アカウントの場合は削除できないケースもある
   • 企業や教育機関が提供するアカウントでは、履歴が管理者により保持されることがあります。

履歴削除後に注意すべきこと

履歴を毎回削除するのが面倒な方は、そもそも履歴を残さない設定 にしておくのがおすすめです。

• Bing Copilotの場合
  • Microsoftアカウントのプライバシー設定で「アクティビティの保存」をオフにする。
• GitHub Copilotの場合
  • Telemetry送信をオフにして、提案データの収集を最小限にする。

こうしておけば毎回削除する手間を減らせます。

まとめ

Copilotは非常に便利なAIアシスタントですが履歴の管理 をしっかり行うことがプライバシー保護の第一歩です。

• Microsoft Copilot → EdgeやBingでチャット履歴を削除し、Microsoftアカウントのプライバシーダッシュボードで履歴を管理。
• Microsoft 365 Copilot → アカウント側での履歴削除が中心。
• GitHub Copilot → VS Codeのセッションをクリア、またはGitHubの設定からデータ削除。

履歴を削除することで安心してCopilotを利用できます。必要に応じて「自動で履歴を残さない設定」に切り替えるのもおすすめです。

AI時代のツール活用において「便利さ」と「安心感」を両立させる履歴管理 を心がけましょう。