SUM関数とは?
SUM関数とは指定されたセル範囲内の数値を合計するための関数です。
SUM関数を使う場面
業務の中でSUM関数を使えば効率化できるシーンは多く存在します。今回はその中でも利用頻度の高い場面について見ていきましょう。
データの合計値を計算する
スプレッドシート上でデータの合計値を算出したいときにSUM関数を使います。
今回はA列2行目の1から7行目の9までの合計値をSUM関数を用いて出します。
まず範囲を指定する必要があります。この場合はA列の2行目の1から7行目の9までを指定しました。指定したい範囲はA列2行目~A列7行目なので、SUM関数を用いるときは(A2:A7)と指定しました。
次式の計算をSUM関数が自動で行ってくれます。
1+2+4+6+8+9=30
SUM関数でA列2行目~A列7行目の合計値は30とでてきました。
※今回は説明の為に、B列5行目にSUM関数の表記を入れています。実際は入力しなくても大丈夫です。
なんとなくSUM関数のイメージはついたでしょうか。次の章では、SUM関数のルールについて触れていきます。
SUM関数のルール
SUM関数には、以下の4つのルールがあります。順番に解説していきます
①引数
②数値以外のセルについて
③計算の自動更新
④他の関数との組み合わせ
引数
SUM関数は、1つ以上の引数を取ります。引数とは、合計したい数値が入っているセルの範囲や個々のセルを指定することです。
・セル範囲:合計したい数値が含まれるセルの範囲を指定する場合、通常はセルの始点と終点を(A2:A7)のように指定します。これはセル A2 から A7 までの合計を計算します。
・個々のセル:合計したい各セルを直接指定することもできます。例えば、A2,A4,A6のようにセルA2,A4,A6の合計を算出します。下の画像はC列5行目に=SUMと打ち込み、予測変換でSUM関数を選択します。
そしてCtrlキー(コントロールキー)を押しながら、A2,A4,A6を左クリックすると、下の図のようにA2,A4,A6が選択できます。
そしてEnterキー(エンターキー)を押します。この3つのセルの合計値、1+4+8=13が算出されました。
数値以外のセルについて
SUM関数は、数値以外のセル(空白や文字など)を無視し、その他の正常な数値だけの合計値を算出します。
計算の自動更新
SUM関数は指定した範囲内のセルに変更があると、自動的に再計算されます。つまり合計するセルの値が変更された場合や新しいセルが追加された場合でも、合計値が自動的に更新されます。
他の関数との組み合わせ
SUM関数は、他の関数と組み合わせて使うことができます。例としては、平均値を算出するAVERAGE関数や最大値を算出するMAX関数など様々な組み合わせがあります。
オートSUM関数を使ってみよう
オートSUM関数とは、スプレッドシートにおいて、合計を自動的に計算する機能を指します。具体的には次の3つの機能が含まれます
①セル範囲の合計計算
②関数の自動挿入
③ショートカットキー
セル範囲の合計計算
数値を含むセルの範囲を指定し、それらの合計値を自動的に算出する機能です。
通常セル範囲を指定してから、メニューやツールバーの「SUM」または「Σ」アイコンをクリックすることでこの機能を使用します。
まずA2にカーソル(矢印)を合わせて、左クリックしながらA7までマウスを動かすと、下の図のようにA2~A7の範囲を指定できます。
その後、画面右上の方にあるΣにカーソルを合わせるとメニューが表示されるので、SUMを左クリックします。
すると、=SUM(A2:A7)と関数が出てくるので、エンターキーを押すと合計値が出ます。
関数の自動挿入
セル内で関数を入力する際に、通常は手動で関数を入力する必要がありますが、オートSUM機能を使用すると、選択したセル範囲の合計を自動的に計算する関数がセルに挿入されます。
まず事前に合計値を出したい範囲を指定します。そしてメニューで挿入⇒関数⇒SUMの順番で
下の図のような画面が出るので、エンターキーを押すと合計値が出てきます。
ショートカットキー
オートSUM機能を呼び出すためのショートカットキーがあります。Altキー+H,U,Sを押すとSUM関数がセルに挿入されます。
まとめ
SUM関数の特徴や使用方法などをまとめました。
SUM関数とは
・指定された範囲におけるセルの数値の合計値が算出されます。
・範囲の指定は後ろについた()内の引数で範囲の指定する仕様です。
・空白や文字などのセルは無視して、正常な数値のみの合計値を算出します。
・オートSUM関数で自動的に合計値を出すことができます。